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司馬遼太郎【坂の上の雲】

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司馬遼太郎【坂の上の雲】 出版社:文藝春秋 新装版初版:2004年4月~6月
 (1)単行本:449ページ 価格:1680円
 (2)単行本:373ページ 価格:1575円
 (3)単行本:415ページ 価格:1680円
 (4)単行本:509ページ 価格:1785円
 (5)単行本:363ページ 価格:1575円
 (6)単行本:471ページ 価格:1680円

  評価:75点

2009年秋にNHKでドラマ放送が開始されたことで話題となっている作品である。司馬遼太郎の代表作といわれる。詳しい情報についてはWikipediaを参照されたし。 <以下ネタバレを含む>

正直なところ「読みにくい本だな」ということを、読んでいてたびたび感じた。冒頭から正岡子規、秋山好古、秋山真之の3人を軸に話が進んでいくが、まず正岡は作品の3分の1くらいで病没。日本の騎兵隊を育てたという秋山好古は、人間としては魅力的である。ただ陸戦において決定的な仕事を果たしたわけではなく、遊撃隊のような位置づけ。天才戦術家という秋山真之の思考・発想法については興味深い。しかし、その変人っぷりや実戦における働きには眉をひそめる。つまり、3人とも主役を張るには半端という印象。話をどう進めて行くかについては、作者も試行錯誤を重ねつつ執筆したことが窺える。

歴史の勉強にはなる。私は大津事件について知らなかったのだが、当時の日本政府の心胆を寒からしめる騒動だったようだ。中でも、畠山勇子の行動には驚く。なぜそんなことをしたのか、戦慄を禁じえない。また、吉崎観音の漫画【ケロロ軍曹】でもお馴染みの、「~であります」という言い方。これはもともと一般的な日本語の表現ではなかったが、長州弁で使われていたために、山縣有朋が正式に軍隊の敬語として採用した…なんてことがわかる。ちょこちょこ出てくる日本人論には考えさせられるが、小出しでまとまりにかけるきらいがある。

戦争の場面については、多くのページを割いている。本のタイトルを「日清・日露戦記にすべきでは」と思ったほどだ。特に旅順攻囲戦については、日本軍幹部の無能さとそれがもたらす惨劇について、読んでいて気が滅入った。中でも伊地知幸介、乃木希典、山縣有朋の3名は、かなり批判的に描かれている。彼らを擁護する意見もあるようだが、少なくともこの作品を読んで好きになる人はいないだろう(「ここらで読むのをやめようかな」と感じたのは、この箇所であった)。
また、戦争の原則である「相手より多くの兵力を持つ」 「より良い兵器や装備を持つ」 「補給体制を充実させる」「諜報を重視する」といったことに触れ、なぜそれらを日本軍が軽視したか理由を記しているのは興味深い。なぜ武士が切腹をしていたのか、とも関連するテーマだ。

とはいえ、作品としてずっと低調ではなく、終盤にかけては盛り上がる。「日本海海戦において、いかに日本はロシアを打ち破ったか」というくだりは面白く、「天気晴朗なれど波高し」や「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」といった言葉が出てくる場面では、あらかじめわかっていても胸が震えた。ロジェストウェンスキーに率いられたバルチック艦隊の兵士たちには気の毒だが、ここが本作の最高潮であろう。全体として、読む価値はある。ただ、傑作と言えるかどうかは意見の分かれるところではないか。 (読了日:2009年12月24日)

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