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テニスの女王

あなたは人目のお客様です。

「史上最高の女子テニス選手は誰か」という問いに対し、あなたなら誰を挙げるだろうか。過去幾多の名選手が生まれてきたテニス界、その答えは何通りもある。しかし圧倒的な支持を得るのは彼女に違いない。その選手の名前は、シュティフィ・グラフ(Steffi Graf)
Steffi Graf (GERMANY)
シュティフィ・グラフ

本名シュテファニー・マリア・グラフ(Stefanie Maria Graf)は1969年6月14日、旧西ドイツのブリュールで生まれる。1982年10月に13歳4ヶ月の若さでプロ入り。1987年の全仏オープンで4大大会初優勝を果たす。決勝の相手は女王マルチナ・ナブラチロワ(MartinaNavratilova)だった。彼女がプロ生活で残した成績は、すさまじいの一言に尽きる。

・377週世界ランキング1位(男女を通じて史上最多)
・186週連続世界ランキング1位(男女を通じて史上最多)
・4大大会シングルス優勝:計22回(史上2位)
 全豪オープン:4勝 全仏オープン:6勝 全英オープン:7勝 全米オープン:5勝
・1988年にグランドスラム(4大大会を全て優勝)を達成し、ソウル五輪でも金メダル。
 「ゴールデンスラム」を達成した史上唯一の選手。
・対戦成績 902勝115敗 勝率.887


もともと運動能力は非常に高かった。専門家は「どんな種目をやっても、一流になれただろう。五輪に出たら金メダルを取っていたはず」と評した。試しに陸上100mの記録を測ったところ、当時の西ドイツ記録を上回った、という話もあるほどだ。
そしてテニス才能があったのも間違いない。ハード、クレー、グラスと全てのサーフェスのコートで勝利を収めた。しかし彼女を支えていたのは豊富な練習量だった。指導していたコーチは語る。「ステフィは試合中の自分のミスばかりを覚えてる。実際はそれ以上に良いプレーもあったのに…」。気にして落ち込んでいたわけではない。自分のミスを繰り返さないよう、懸命に練習に励んだのだ。
タイプとしてはストロークプレーヤー。バックハンドでは主にスライス、フォアハンドではフラットかトップスピンを打った。フォアの威力が非常に高かった為、対戦選手はなるべくグラフのバックを狙った。しかし彼女はそれをうまく返し、回り込んでフォアを叩き込んだ。ワンパターンではあったが、それが彼女の勝つスタイルだった。
試合前は読書をしているか鬼気迫る表情で集中している事が多く、他の選手は声をかけにくかったという。試合中は冷静さを失わず、常に眉間に皺を寄せて戦っていた。そして試合後にはさっさと会場を後にした。マスコミが彼女につけたあだ名は「サイボーグ」

彼女のキャリアの中で最大の強敵は、4歳年下のモニカ・セレシュ(Monica Seles)だった。フォアもバックも両手打ちのハードヒッター。グラフの世界1位連続記録を止めたのが彼女だった。セレスは1990~1992年に全仏オープンを3連覇、1991~1993年に全豪オープンを3連覇、1991・1992年の全米オープンを連覇など、輝かしい戦績を残す。しかし1993年、ドイツ・ハンブルクでの試合中、セレスは暴漢(グラフの熱狂的なファン)に背中を刺される。幸い命に別状はなかったものの、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の影響もあり、2年間コートから遠ざかる。復帰しても、かつての力は失われていた。もしセレスが問題なくキャリアを送っていれば、グラフのタイトル数は減っていた事だろう。

グラフの試合で、印象に残っているものがある。1996年、7月4日。全英オープン(ウインブルドン)女子シングルス準決勝。グラフと相対する、1人の日本人選手がいた。ダテックこと伊達公子である。
伊達公子(日本)
伊達公子

この年26歳だった伊達は、4月28日に東京・有明コロシアムで開かれた女子国別対抗戦「フェドカップ」のワールドグループ1回戦でドイツと対戦。グラフを 7-6, 3-6, 12-10 で破る大金星を挙げていた。それに続く対戦。日本中が期待を込めて試合を見つめた。

その試合中の事だ。グラフがサーブを打とうとしたところ、突然男性の観客が " Steffi, will you marry me ? " と叫んだ。観客から笑い声が漏れる。グラフは試合に集中しようとするが、うまくいかない。苦笑いして首を降ると男性に向かって " How muchmoney do you have ? " と言った。それを聞いたスタンドは大笑い。拍手がわいた。私もTVの前で笑っていた。では、グラフの発言のどこがおかしかったのか。実はこんな事情があった。
グラフのマネージャーは父親が務めていたのだが、これが逮捕歴があるなど問題の多い人物。この年は脱税が指摘されていて、グラフがその事を知っていたかどうかに、関心が集まっていた。大会前、報道陣からお金について質問をされても、グラフは無視。そんなタブーとも言える話題を、本人は自ら口にしたのだ。シャレのわかる人だな、と私は感じた。伊達はそのやり取りを黙って聞いていたが、内心は" How about me ? " と言おうと考えていた。しかし結局、シャイなので言えなかったらしい。(この話はNHKのTV番組『英語でしゃべらナイト』に出演した際に語っていた)。個人的には、是非言って欲しかった。

試合内容だが、第1セットはグラフが 6-3 で先取したが、第2セットを伊達が 6-2 で取り返した。しかし試合開始時刻が遅かった事もあり、その段階で日没サスペンデッド(順延)となった。実況していたアナウンサーが残念そうに呟いた。「日本のテニスファンの夢は、伊達公子の夢は明日に持ち越されます」。ただこの展開は、スロースターターの伊達にとっては不利だった。翌日の第3セットはグラフが 6-3 で取り、勝負は決した。グラフはそのまま優勝。伊達はその2ヶ月後に引退した。

アメリカの雑誌『スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)』では毎年水着特集号を売っているのだが、1997年にグラフも登場している。その時の写真がこちら。身長175cm、体重59kgと選手としては決して大きくはない。しかし鍛えあげられた肉体は、気高く美しい。

グラフの水着

この1997年は、彼女にとって試練の年だった。2月2日に東京体育館の「東レ・パン・パシフィック・テニス」にて左膝の故障が悪化し、決勝戦に出場できなくなる。その後全仏オープンで準々決勝敗退。直後に左膝の手術を受け、戦列を離脱する。この頃から引退説が流れだした。プロ生活を始めてから14年。長年の疲労は蓄積し、古傷は疼いた。テニス界で中心となっているのは、彼女より年下の選手ばかりだった。

しかし8ヶ月後、グラフはコートに戻ってくる。そして1999年6月5日の全仏オープン決勝では、世界ランキング1位のマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)との新旧女王対決を制し、3年ぶりのメジャータイトルを獲得。続く全英オープン決勝でリンゼイ・ダベンポート(LindsayDavenport)に敗れ、そして8月13日に引退を発表した。その時の世界ランキングは3位。「まだやれる」という声もあったが、記者会見で本人は「テニスに対する情熱を失ってしまった」と語った。

その後男子プロテニス選手のアンドレ・アガシ(Andre Kark Agassi)と交際し、2001年に結婚。子供も産まれた。アガシの試合では、スタンドで子供と応援する姿が見られる。その表情は、昔とは比べものにならないほど柔和である。

グラフとアガシと子供

2004年に国際テニス殿堂入り。その表彰式でアガシがスピーチをした。「テニスをやっていて1番素晴らしかったのは、君に出逢えた事だ」と言われ、涙ぐむ姿が印象的だった。
史上最高の女子テニス選手、シュティフィ・グラフ。
彼女の活躍はこれからも語り継がれていくだろう。

◇ おまけ
最近の女子テニス選手は、実力より前にルックスが話題になる事が多い。下の画像はマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)ダニエラ・ハンチュコワ(Daniela Hantuchova)。それにしても、シャラポワの脚は長い…。
Maria Sharapova (Russia)     Daniela Hantuchova (Slovakia)マリア・シャラポワとダニエラ・ハンチュコワ

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■コメント
et nico
- 2005/06/26 4:27
その昔、ウィンブルドンにある英語学校に通っていた事がありまして、学校近くのレストランでグラフを見かけたことがあります。あと、エキシビジョンマッチでアガシを見ました。一応、私は自称「ウィンブルドンのお蝶夫人」と名乗るだけは名乗ってました(笑) ちなみに、私のコーチは黒人でした。目の前で見るプロの試合は迫力満点でしたよ。

★お~、ウインブルドンにいらしたんですか。生で選手や試合を観ると、また違うのでしょうね…。お蝶夫人を名乗るからには、あの巻き毛であって欲しいと思います(笑)

et nico - 2005/06/26 11:54
当時は腰まである長い髪でストレートでしたが、今はちょっぴり茶髪(?)で、名古屋巻き風?(↑美容師さんにお願いしたら、たまたまそうなっただけですが)指先でクルクルとするだけで、あ~ら、簡単!縦巻きになりますよ(笑)

★おぉ、丁寧にありがとうございます。なるほど、名古屋巻き風にしていると簡単に縦巻きに…。でもお蝶夫人を維持するのは大変でしょうね。

いっせい - 2005/06/27 0:55
ごめんなさい下記投稿誤字があったんで。。 いや~懐かしい。。。。グラフはやっぱ史上最高でしょうね。 テニスをみるようになった切っ掛けは小学校の頃 ファミリーテニスをやって。。。そして中学でテニス部に入りって感じですが、 How much money do you have ? 懐かしい。。。思い出して笑っちゃいました

★おぅ、いっせい君は覚えていたのだね。我々の世代だと、男子はピート・サンプラス、女子のシュティフ・グラフは外せまい。 ファミリーテニスの名は久しぶりに聞いた。結構面白かったなぁ。

ハム - 2005/06/27 1:40
お久しぶりで~す♪ 私テニスはほんとわかんないけど見るの大好きなんですよね~ 習った事も一度だけあるんですが、バックハンド(?)が出来なくて諦めました。(笑)しかし、ロシアとかあの辺のテニスの選手ってなんであんなかわいいのかな?綺麗な子おおいですよね~あと、私は個人的にモニカなんとかが好きだったんですけど・・・グラフとやってる試合がめちゃくちゃすごくて感動したの覚えてます。(でも名前が・・・笑)

★おっしゃる通り東欧の選手に美人は多く、モデル業をこなしている人もいますね。中にはそっちが本職になる人もいます。モニカ・セレスを覚えていますか。彼女についての記述を付け加えました。

ラップトップ - 2005/06/27 23:26
ガチャピンさん、こんにちわぁ。ただ今、ウィンブルドン期間中なので、とっても興味深く読ませていただきましたぁ。観客からの受け答えで、グラフは頭もいい人だなぁと思ったのを覚えています。怒らずに上手く交して、大舞台でスゴイッ。と それにしても、イギリスでもシャラポア人気は高いですよぉ。東欧の美人テニスプレーヤーはカッコイイですよねぇ。。。イギリス人は、アメリカ系プレーヤーより東欧のテニスプレーヤーが好きみたいです。ロンドンは、今日もとてもいい天気で、雨の心配は無さそうです。(暑いですが。)笑

★えぇ、ウインブルドンやってますねー。今の時代色々なテニストーナメントがテレビで観られますけど、昔からNHKが放送している全英オープンは日本人にとって馴染み深いと思います。このネタは結構前から考えていて、この時期を予定して書き上げたんです。 ラップトップさんもグラフの発言を覚えているんですね。ちょっと嬉しいです。シャラポワ人気ありますか。今は世界中どこにいってもそうでしょうね。東欧の選手の人気が高いのはなぜでしょうね。う~む。 全英って特殊なんですよねー。まず世界的に見てグラスコートの数って本当に少ないですから。スペインやアルゼンチンって国にあるのはクレーばかりですから、芝が苦手な選手が多いです。今年も全仏男子の覇者であるナダルが2回戦で負けてしまいました。ヘンマンも負けたので、英国の人はガッカリしているんじゃないですか?
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東京のIT系企業に勤める男。1977年生まれ。趣味は読書、スポーツ観戦、トレーニング、ブログ、映画鑑賞。

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