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宮部みゆき【理由】

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宮部みゆき【理由】 文庫:630ページ 価格:900円
 出版社:朝日新聞社 初版:2002年8月
 第120回(1998年下半期) 直木賞
 1998年 『週刊文春 ミステリーベスト10』1位
 1999年 宝島社『このミステリーがすごい!』3位

  評価:80点

■あらすじ
東京荒川区の超高層マンション「ヴァンダール千住北ニューシティ」で凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、4人の死者はそこに住んでいるはずの家族ではなかった…。

---------------------------
【火車】、【模倣犯】と共に宮部みゆきの現代小説で代表作の1つに数えられる作品である。私は随分と前に手に取り、30ページで投げ出した記憶がある。しかし【火車】が良かったので、再び手にとってみた次第。

手法としてはルポルタージュ風に書かれており、全て事件が起きた後でライターが関係者から話を聞く形式が作品の軸となっている。幅広い関係者が登場することは芥川龍之介【藪の中】を連想させるし、吉田修一【悪人】にも、似たような傾向が見られる。

<以下ネタバレ含む>

現代社会が抱える問題をテーマを扱っており、その点は【火車】に通じるものがある。具体的には「現在の日本の不動産流通の問題、裁判所の競売制度の問題、法律の隙間で活動する占有屋の問題」(279ページ)である。占有屋については聞いたことがある程度だったが、練馬一家5人殺害事件のような記録を読むと、社会の歪みの1つであることを認識する。

他にも「テレビで報じられる事件と現実の社会がつながっているようでつながっていないような感覚を人々が持っている」ことや、アニメ好きの人間が現実と非現実の境界が曖昧に感じられる(現実が薄っぺらく思えてしまう)ことを取り上げ、最後は「家族とはどういうつながりの関係なのか」読者に問いかける。

登場人物の中で印象に残ったのは2人。1人は宝井綾子。彼女のことは好きになれない。読んでいて「なんでそうなってしまうのか」と強く感じた。実際こんな感じで男に扱われ、頑張って生きている女性も世の中には大勢いるのかもしれないが…。やるせない気持ちになった。

もう1人は砂川トメ。彼女については、気の毒というほかない。女性がそういう風に苦しまなくてはいけない時代は、それほど古い話ではない。単なる昔話と片付けてはいけないだろう。こういうことが起きる社会であってはならない。

この作品は1996-97年に約1年間朝日新聞夕刊に連載されていた。毎回の字数や連載回数についてルールはあったのだろうが、内容的にもっとコンパクトにまとめた方が良かったと思う。 (読了日:2009年2月16日)

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