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海堂尊【ジーン・ワルツ】

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海堂尊【ジーン・ワルツ】 単行本:265ページ 価格:1575円
 出版社:新潮社 初版:2008年3月

  評価:80点

■あらすじ
帝華大学医学部産婦人科学教室の助教・曽根崎理恵、32歳。彼女は発生学の講義を行う傍ら、週1回非常勤の医師として産婦人科病院「マリアクリニック」に勤務していた。産婦人科を取り巻く環境が厳しくなる中で、同病院は閉院を決定。理恵はその最後の患者である5人の妊婦達と関わっていくのだったが…。


医療をテーマにした小説を執筆する作者だが、今回舞台となるのは産婦人科である。不妊治療や代理母出産を絡めて、話は展開していく。読んですぐに登場するのは、福島県立大野病院産科医逮捕事件をモデルにした事件。このテーマを描くには、やはりあの酷い事件を避けるわけにはいかないのだろう…。しかもその事件の起きた「極北市」のモデルが、財政破綻した北海道夕張市というおまけつき。

取り巻く環境が厳しくなり続ける産婦人科について、挑戦的な内容の小説である。作者からのメッセージは、私がこれまで読んできた彼の作品の中で、最も激しい。例えば代理出産を認めない日本の法律について、主人公は「少子化対策特命大臣、なんて人気取り部署を創設するくらいなら、時代遅れの司法判決に即座に噛みつくくらいの反射神経がないと、何の意味もないわ」と話す。そういった台詞が痛快である。

少し前まで、医療問題が起きるとマスコミは喜んで医師や病院を叩いていた。しかし、「救急患者の受け入れ拒否」など社会的なシステムに問題があるとわかってくると、自治体や厚労省に目を向け始めた。それでも、やることといえば首長や大臣のコメントを取ることくらい。何が原因で問題が起きているのか、その対策としてどうすればいいのか。そういったことに踏み込めない、浅いものばかりが目立つ。その点、この本は考えが明確でわかりやすい。

妊娠から出産に至るまでの過程についての話など、説明的な部分が多いのは少々気になった。それによって、小説のスピード感が落ちていることは否めない。終盤の展開については、飛躍しすぎている印象を受ける。ただし妊娠・出産とはどういったものか、勉強する上では役に立つ。

余談だが、現大臣の小渕優子は少子化問題について検討を進めるチームを作り、その会議では「景気後退をチャンスととらえ、父親は残業が減ったら子どもと触れ合ってもらいたい」 という発言があったらしい。生まれてくる子どもを増やすのに、それが何の解決になるのかさっぱりわからない。そんな話をしているくらいだったら、この本を読むことをおすすめしたい。 

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