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笹本稜平【太平洋の薔薇】

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笹本稜平【太平洋の薔薇】 単行本:(上)309ページ (下)318ページ
 価格:(上)(下)共に1700円
 出版社:中央公論社 初版:2003年8月
 文庫:(上)427ページ (下)450ページ
 価格:(上)(下)共に700円
 出版社:光文社 初版:2006年3月14日
 第6回(2004年)大藪春彦賞

  評価:90点

■あらすじ
不定期貨物船パシフィックローズ号は、最後の航海の途上にあった。船長は柚木静一郎。彼もまた、船乗りとしてこれが最後の仕事だった。しかし、東南アジアを航海中にハイジャックされてしまう。現場は海賊の多発地域。しかし、犯人グループの要求は奇妙なものだった。

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Amazonの「おすすめ商品」リストに含まれていたことから手に取った作品。筆者の作品を読むのは今回が初めてだったが、これが非常に面白かった。パシフィックローズ号を中心に日本、ロシア、アメリカなど色々な立場の人間が登場し、話が進むにつれて相互が絡み合っていく展開が良い(終盤放っておかれるキャラクターもいるが)。戦艦や潜水艦の小説を読んだことはあるが、老朽貨物船でこれほど興奮が生み出せることが興味深い。

ただ、物語の全貌が見えた終盤以降は失速している。敵が急に弱くなっているし、ラストのまとめ方が甘い印象は否めない。それでも全体的なクオリティは高い。これだけのボリュームが詰め込まれた世界を味わえるというのも、小説ならではの魅力だろう。できれば映像化をして欲しくない(削らなくてはいけない部分が多いだろうし、映画がダメだと原作も不当に貶められるので)。

作品を読んで、歴史の勉強にもなった。たとえば「20世紀前半、ヨーロッパで国家から大量虐殺(ジェノサイド、ホロコースト)された民族は?」という質問に、あなたはどう答えるだろうか。ほとんどの人が「ユダヤ人」と回答するだろう。だが、ユダヤ人だけではない。アルメニア人も同じような目に遭っていたのだ。このアルメニア人虐殺問題が、作品のキーワードの1つとなっている。

この小説は大藪春彦賞を受賞している。あまり気にかけていなかった賞なのだが、受賞作のリストを見ると馳星周【漂流街】 、福井晴敏【亡国のイージス】垣根涼介【ワイルド・ソウル】雫井脩介【犯人に告ぐ】近藤史恵【サクリファイス】を過去に読んでいた。いずれも一定以上のレベルにある作品である。今後はチェックしていきたい。 (読了日:2009年1月18日)

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