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■国士舘大、攻撃サッカーで鹿島追いつめた (2008年11月3日 スポーツニッポン)
【天皇杯 国士舘大2―2(PK0―3)鹿島】PK戦までもつれた試合に決着がつくと、鹿島サポーターが陣取るゴール裏からは一斉に「国士舘」コールがわき起こった。鹿島イレブンに目もくれず、前回覇者をあと一歩のところまで追いつめたチームを絶賛。PK戦では3人がすべて失敗し、大学勢初のJ1撃破を逃した国士舘大の細田監督は「2ランク上のチームにも、こういう戦いができるという自信がついた」と満足げに振り返った。
J王者にひるむことはなかった。開始から鹿島のお株を奪う、前線からのプレスを徹底。前半39分、FW高橋がプロ顔負けの30メートルミドル弾を左足で決めて先制すると、その後も伝統の攻撃サッカーを展開した。1―1の後半14分にはDF天野が決めて再びリード。慣れない延長戦では息切れしてシュートさえ打てなかったが、守備陣は最後まで集中力が切れなかった。天野は「自分たちのサッカーをやることが一番」と誇らしげに話した。
過去の不祥事の汚名を返上する一戦だった。サッカー部は04年12月、部員が起こした少女集団淫行事件により無期限の活動停止処分を受けた。05年4月1日から活動を再開したが、スカウト活動に支障を来すなど苦労は絶えなかった。それでも、チーム全体が名誉ばん回のためにボランティア活動などを積極的に展開。細田監督は「これまで支えてくれた方に少しでも恩返しできたのかなあと思う」と話した。
関東大学リーグ戦でも1位に勝ち点6差の2位をキープ。学内は柔道・石井のプロ格闘家転向に沸いているが「身近な人が有名になると刺激になる」と天野は言う。J王者と互角の戦いを演じたチームは、石井よりひと足先にプロを驚かせてスタジアムを去った。
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天皇杯4回戦の段階で残っているチーム数は32。16試合の対戦カードの中で、11月2日(土)に行われたのは10試合。その中でNHK-BS1が生中継をしたのが、この鹿島対国士舘だった。選んだ理由は、国士舘が唯一の大学勢だったからかもしれない。しかしながら、その判断は大正解だった。
鹿島スタジアムで躍動していたのは白いユニフォーム。J1屈指の強豪相手に果敢に勝負を挑む姿は、爽快感があった。国士舘1点目の高橋のミドルシュートは素晴らしかったし、2点目の仕掛けも見事だった。終盤は運動量が落ち、決め手となる攻撃のタレントを欠いた為に大金星を逃した。それでも胸を張っていい戦いぶりだ。
鹿島は特別メンバーを落としていたわけではない。だが、J1のリーグ戦で観られるような激しさはなかった。相手選手へのマークはゆるく、スペースを与えてしまっていた。試合内容では、間違いなく国士舘が上。鹿島サポーターから国士舘コールが上がったのも当然というべきだろう。
ただ、J1クラブにとってこの天皇杯は難しい大会である。リーグ戦は大詰めを迎え、選手の疲労は溜り、怪我人を抱えている。来季の契約のために活躍したい選手と、若手への出場機会と考えるクラブの思惑が一致しないこともある。できるだけ勝ち進みたいとは思っているだろうが、明確な目標を決めにくいのだ。また戦う相手が同じJ1ならともかく、下のカテゴリーだと「勝って当然」と見られるやりにくさがあるようだ。鹿島が次に対戦するのは清水対千葉の勝者だが、今回とは違った緊張感で臨むだろう。
記事にある通り、2004年12月に部員が起こした暴行事件は国士舘大学サッカー部に大きなダメージを与えた(詳しくはこちらの記事を参照)。かつてはJFLに参加していたことで、社会人トップクラスのチームやJリーグ入りを狙うクラブと戦えた。部員を多く抱える環境で、出場試合数があることは貴重だった。しかし、2004年に脱退したことで、その機会は失われたままだ。それでも、今回の試合は自信につながったはずだ。
所属する関東大学リーグ戦(後期)は、残り3試合で勝ち点6差の2位。優勝は厳しい状況だが、最終節では首位・流通経済大学との直接対決もある。健闘を期待したい。
作っている人:ガチャピン
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