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ケータイ小説 kiki【あたし彼女】

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■日本ケータイ小説大賞:第3回はkikiさん「あたし彼女」 (2008年9月25日 毎日新聞)

第3回日本ケータイ小説大賞・源氏物語千年紀賞の発表と表彰式が24日、東京都内のホテルで行われ、大賞にkikiさん(23)の「あたし彼女」が選ばれ、賞金200万円が贈られた。同作はTSUTAYA賞、JOYSOUND賞にも選ばれ、トリプル受賞となった。

「あたし彼女」は今時の若者言葉を多用した今までにない文体で、切ない恋心をつづった。審査委員長を務めた作詞家、秋元康さんは「言葉のリアリティーがすごい。こんな小説は読んだことがない」と絶賛。また、ケータイ小説が好きという卓球選手の福原愛さんが登場し、大賞受賞者に花束を渡した。

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ケータイ小説についてどう私がどう感じているかは、美嘉【恋空 切ナイ恋物語】の記事で触れた。正直言って、あまり興味のない分野である。しかしながら、紙媒体の衰退が進む中で発展している文学であることは確かで、このような賞が設けられたのも時代の流れと言えるだろう。更に言えば、秋元康が何を気に入ったのかが気になったので、読んでみることにした(1980年代後半から90年代にかけての活躍ぶりはヒットメーカーと呼ぶにふさわしいものであり、私は尊敬していたのだ)。で、こちらが作品のWebサイト。読むのはPCで。

まず、作品の長さは495ページである。前述の【恋空】が前後編あわせて816ページだったことを考えると、かなり短い。しかも短い単語が多く使われていて、行間はスッカスカ。もっと詰めることはできるだろうが、この改行の多いことがケータイ小説の特徴である。間を開けたり、ページを変えることで読者の関心を煽っているのだろう。

◇1分でわかるkiki【あたし彼女】
主人公はアキ(女性)、23歳。顔が良くてスタイルに自信があり、男をセックスの相手か財布としか思っていない。仕事はせず実家で両親と暮らし、毎日遊んで過ごしている。そんな彼女が軽い気持ちで付き合いだしたトモという男を好きになり、本当の恋に目覚める…という話。舞台は恐らく北海道の札幌。
起こるイベントとして失恋、セックス、妊娠、流産など。レイプやDVの描写はないが、アキには2度の中絶経験あり(特別気にはしていない)。リストカットなど自殺未遂の描写はない。ただ2年前に遊んだ男の妻に刺されたことがあり、時折悪夢にうなされる。トモはカヨという婚約者を5年前に交通事故で失っていて、彼女への想いを抱き続けている。性格は全く異なるが、アキとカヨは顔がとてもよく似ている(だから付き合った)。すれ違う2人の心は時に相手を傷つけ、別れようともする。しかし、最終的にはハッピーエンド。なぜなら不治の病で片方が死なないから。

…ケータイ小説にありがちな要素を抑えつつも、 【恋空】ほど波乱万丈ではなく内容の破綻も少ない。また平易な言葉を使っているせいか、誤字・脱字はさほど多くない。それなりに読みやすい作品といえる。構成としてはまずアキの視点から始まり、次に同じものをトモはどのように見ていたか描かれ、再びアキに戻る(大半はアキの視点で描かれている)。

アキというキャラクターについては、よく似たタイプの女性を知っているので、「なかなかリアルに書いてある」と感じた。男から見て、気軽にセックスをするにはいいかもしれないが、本気で惚れると色々と面倒な相手である。

ただ、トモのキャラクターがいけない。とにかく浅くて、作りこめていないのだ。仕事を真面目にやってきたことと、カヨの死を引きずっていることくらいしか特徴がない。アキのことを「カヨの身代わり」と考えているなら、もっと冷静に振舞えたのではないか。10代のガキじゃないんだから、作り物の穏やかさで接することもできたろう。アキに枕(※)のことを指摘されて、あっさり吐露することが理解できない。嘘のつけないところがトモの良さかもしれないが、妊娠に動揺するアキへの冷たい態度を見ると、精神的な幼さを感じる。会社では常務の地位にあり、金を結構稼ぎ、2LDKのマンション、車を持った31歳。そんなに甘くはないだろう。
※…トモのベッドに置いてあるピンクの枕。カヨが亡くなる前に購入し、トモにとっては大切なもの。しかしカヨがそれを実際に使う前に亡くなったので、「思い出の品」と言えるかどうか微妙な代物。

あとはダイヤモンドダストを見せる時のガキっぽい行動(ああいうことをすれば確実に風邪を引くとわかるはず)や、アキに両親を引き合わせるタイミング、そして両親の反応っぷりにはガッカリした。お前らいくつだよ。もっと大人になれ。

総合的な評価について。全体的には【恋空】より洗練されてきていると感じる。しかし従来の小説スタイルに慣れた人には、依然として受け入れがたいものだろう。ただ、全ての人に受け入れられる小説というのも考えにくいので、これはこれでいいのかもしれない。個人的には30点。 (読了日:2008年10月20日)

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