Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
 ※言及リンクを持つ記事からのみ、受け付けています。
http://gachapin99.blog48.fc2.com/tb.php/758-e9b6d773

-件のトラックバック

-件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

第2京阪道路と北巣本保育園の報道

あなたは人目のお客様です。

■野菜刈り取られ…涙ぐむ園児 保育園の畑を大阪府が行政代執行
 (2008年10月16日 MSN産経ニュース)

壊されていく畑を泣きながらにらむ園児たち第二京阪道路(京都市伏見区-大阪府門真市)の建設予定地に位置する北巣本保育園(門真市)の野菜畑を撤去する大阪府の行政代執行が16日早朝から始まった。保育園側は2週間後に近くの保育園と合同でこの野菜畑を使ったイモ掘り行事を控えており、職員ら約50人が「子供たちの野菜を奪わないで」と反対の声をあげたが、府は代執行を強行。園児らが育てた野菜を刈り取り、敷地の立ち入り禁止措置を取った。 

橋下徹知事は「府はこれまで誠実に交渉してきた。供用開始が遅れると通行料で6億、7億円の損害が出る。申し訳ないが理解していただきたい」とコメント。「イモ掘り行事まで待ってほしい」という要望には「なぜ2週間早くイモ掘りをしなかったのか。もっと早く園児を喜ばせる方法があったはずだ」と保育園側の対応を批判した。

これに対し、野菜畑の所有者で同園理事の松本剛一さん(49)は「イモがちゃんと育つにはあと2週間はかかるし、そもそも代執行の通知があったのは10日前で行事変更にも無理があった。府の都合で子供の気持ちを踏みにじったのは許せない」と怒りを隠しきれない様子だった。

壊されていく畑を必死で守ろうとする保育園関係者代執行はこの日、午前7時半から開始。府職員ら約100人がシャベルやカマなどで園児らが今春から育ててきたサツマイモやトマトなどを刈り取った。作物は段ボールに入れられ、府が保管。園側の要望があれば返却されるという。

保育園の職員や保護者らは「子供たちが育てたお野菜です」などと記されたプラカードを掲げ「子供たちの野菜を奪う権利が橋下知事にあるのか」と声をあげ、あたりは一時騒然となったが、府は周囲をフェンスで囲い、敷地内を立ち入り禁止とする措置を取った。野菜畑には登園前の園児も立ち寄っていたが刈り取られた野菜を前に涙ぐむ場面も見られた。

野菜畑は約20年前から園児用の菜園として利用。第二京阪の建設のため、平成15年から用地買収の交渉が始まっていたが、保育園側は「大切な食育の場」と拒絶していた。

府は今月6日、強制的に撤去させる代執行令書を保育園側に交付。園側は立ち退き取り消しを求めた裁判を起こした。訴訟はまだ係争中で、大阪高裁が30日に決定を出す予定となっているが、府は高裁決定を待たずに代執行に踏み切った。

-------------------------------------------
この件に関する報道を見ていると、「立場や見方によってこうも見方が違うのか」と痛感する。マスコミはこの産経を筆頭に行政に対して批判的な論調が強く、ネットはその逆である。複数の情報源から考えてみた。

◇これまでの経緯
そもそも、話の発端は第2京阪道路の建設計画である。こちらのブログによると、大阪-京都の車の交通は渋滞が酷く、1980年代から計画は持ち上がっていたらしい。しかしこの手の話にありがちなことに、用地買収で難航。この北巣本保育園とは2003年から説得交渉を33回行い、08年4月から19回交渉を重ねたものの合意には至らなかったのである。そのことについて手際が悪いといえば、確かにそうだろう。
3月に大阪府はこの土地の強制収用を決定。そして土地の所有権は西日本高速道路に移転しており、明け渡し期限は4月10日。保育園はこの執行停止を大阪地裁に申し立てたが、10月1日に棄却。理由は「「食育活動は他の代替地でも可能」」というもの。保育園はすぐに控訴し、その判決が10月30日に出ることになっていた。

◇食育はポイントではない
北巣本保育園の畑を撤去する作業員北巣本保育園では、19年前から園児の野菜作りをやってきた。ピーマン、ナス、トマト、四季折々の野菜を実際に育て、それを自分たちで調理して食べる。この時期に収穫できるのはナス、ネギ、サツマイモ。2週間後(10月末)のイモ堀交流会で食べることになっていた。

しかし、府もそのことを知らなかったわけではない。「芋を掘ってください」と何度も頼んでいて、「10月11~13日の3連休に芋掘りをしたらどうか」といった提案もしていたが、断られている。上の記事にある通り、府が行政代執行の日取りを保育園に通知したのは10日前だったかもしれない。だが、「行事変更に無理があった」とするのは疑問である。なぜなら、5月から8月にかけて府が行政代執行の通告書を持って、保育園と交渉を行っていたからだ。寝耳に水の話とは、とても思えない。

そして10月16日に行われた代執行の途中で、保育園の弁護士から「園児に芋を掘らして欲しい」という要請があり、それを府は受け入れた。だが、松本氏はその提案を拒否。「他の畑が踏み荒らされ、職員が100人近くいるなかで、園児が楽しい気持ちで芋掘りできない」と話した。確かに最適の環境とは言えないだろうが、体験する機会を放棄したのは疑問である。

◇2週間待てばすんなりと終わったのか
保育園は「芋の育つ2週間まで待って」と訴え、橋下知事は「2週間遅れると、6億から7億の通行量収入の損がでる」と話した。これだけ聞くと、「なんだよ役所は融通が利かないな」という印象も受けるのだが、ではイモ堀交流会が終わったら「はい、どうぞ」とあっさり引き渡したか、というとどうもそうではないらしい。橋下氏は「最後のイベントをやったら立ち退きます、という話があれば応じた」と語っている。

というのも、松本氏は「道路建設で渋滞は解消されない。大気汚染や騒音など、地球環境問題につながる」と主張していて、「第2京阪道路の建設は違法」と、国の事業認定取り消しを求める訴訟を2007年2月に地裁に起こしているのである。そして現在も係争中。決着のついてない段階で引き下がる気は、さらさらないだろう。仮に地裁で却下されても、控訴・上告する可能性も考えられる。
松本氏は1人で活動しているわけではなく、その考えについては門真市議の戸田久和(ひさよし)と市民グループから支持されていて、中には強制代執行当日に現場に駆けつけた方もいるようだ。産経の記事では「保育園の職員や保護者ら」と紹介されているが、それ以外の人達もいた、ということである。
また、農園の土地は松本氏が父親から相続したもので、20年耕せば相続税免除だったが、19年目の2008年3月で所有権が大阪府に移転したため、2300万円の支払いを求められた、という話もある。このように様々な思惑が絡んでいることがわかると、「こどもへの食育」は1つの要素にしか過ぎないだろう。

◇こどもは1人しかいなかった?
波紋を呼んでいるのは子どもの存在で、たとえば『園児号泣 野菜が…大阪府無慈悲な行政代執行』(2008年10月16日 スポーツニッポン)とマスコミは報じ、それに対し「こどもを利用するのは卑怯だ」とい保育園を非難する声も上がっている。しかし、松本氏はそれを否定。
実際のところ、祖母に連れられて通園途中に畑に立ち寄った園児が1人いたが、5分ほどいただけで祖母がすぐに保育園に送ったという(野菜園は保育園から少し離れた場所にある) 。なるほど、確かにこの記事冒頭にある写真で写っているこどもは1人だけである。しかしながら、産経のキャプションでは「壊されていく畑を泣きながらにらむ園児たち」と複数形になっている。そうすればよりインパクトのある記事にできる、と判断したからだろう。実に素晴らしい報道である。

…こうして行政代執行が行われたわけだが、浪速国道事務所によれば、第2京阪道路の事業用地は(保育所の畑を除き)まだ7件・約3000㎡が未買収だという。このまますんなりと完成までたどり着けるとは考えにくい。また何か報道されるかもしれないが、マスコミには今回同様ジャーナリズム精神あふれる仕事ぶりを期待したい。

この記事を読んだ方は、クリックお願いします→ブログランキング バナー
スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
 ※言及リンクを持つ記事からのみ、受け付けています。
http://gachapin99.blog48.fc2.com/tb.php/758-e9b6d773

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

Twitter

       過去のログはこちら

各種プルダウンリスト

ベストセレクション

■【書評】
書評格付け400
■【映画】
映画格付け300

文字の拡大・縮小

プロフィール

ガチャピン

作っている人:ガチャピン

東京のIT系企業に勤める男。1977年生まれ。趣味は読書、スポーツ観戦、トレーニング、ブログ、映画鑑賞。

全タイトルを表示

TopHatenar Map

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

クリック募金

管理人へのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。