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学生雑誌

あなたは人目のお客様です。

もともと文章を書くのは嫌いではなかったが、手書きは苦手だった。ワープロで文章を書くのは好き。でも、作文と小論文は嫌い。私はそんな子供だった。

「自分の心に感じた事、頭で考えた事を可能な限り言葉で表現したい」

大学に入学した時、私はそう思っていた。なぜそう考えたのか、ハッキリとは思い出せない。恐らく予備校で学んだ現代文と小論文が面白かったので、書く意欲がわいていたのだろう。どうせ書くなら発表する場が欲しい、と思った。目をつけたのは学生雑誌。学内で配布されている、フリーペーパーだ。幾つか発行されていたものを手に取り、作っている学生達に話を聞いた。だが、どれもイメージと合わなかった。

仕方がないので、新しい雑誌を作る事にした。仲の良かった男と相談して、案を練る。雑誌のコンセプトは「退屈な講義、独りの昼食の時に気軽に楽しめるもの」。サークルの代表は友人で、副代表は私。彼がMacでデザインを担当し、私が編集を行う。それらの事を決めたのは大学1年の夏だった。打ち合わせを行ったのは、近所のマクドナルド。窓からは、青空に広がる入道雲が見えた。

それから人を集めるなど、準備を進めた。設立メンバーは10人弱。創刊号を出した時、季節は秋に変わっていた。自分の書いたものが活字となって刷りあがり、人に読まれる。それは独特の喜びだ。発行部数は200で、反響はまずまず。サークルへの参加メンバーは、少しずつ増えていった。雑誌は月1回のペースで発行。だが、問題も色々と出てきた。

○ 編集
人の原稿を読んで、手直しをするか否か決める作業。誤字・脱字、慣用句の間違いくらいならばすぐにわかる。では、細かい表現についてはどう指摘すればいいのか。何かしら相手の納得する理由が必要だった。うまく伝えられない時は、書き手と揉める事もしばしば。「そんなに言うならそっちで書き直してよ」と言われた事もあった。編集は誰もやりたがらなかったので、原稿量が増えても基本的に私1人だった。またそういう立場だったので、自分が記事を書く事にプレッシャーも感じた。

○ 紙面の内容
私が望んでいたのは、コラムやエッセイを中心していた雑誌。どこにでもあるような同人文芸誌にはしたくなかった。当時イメージしていたのはスポーツ雑誌NumberのSCORE CARDというコーナー。1つの記事あたりの長さがちょうどいい、と思っていた。今だとリクルートのフリーペーパー、R25が近いだろう。(余談だが、R25は記事の書き方のみならず、全体のコンセプトが気に入っている。最終的に私がやりたいと考えていたものと、かなりイメージが重なる)
だが多くの人間が書きたがるのは、詩か小説だった。大抵の場合恋愛がテーマで、しかも似たような内容(普通の学生の普通の恋愛)。全体のバランスを考えると、多く載せたくはなかった。またこれらのジャンルは、編集がやりにくいという面もあった。例えば「これでは何が言いたいのか伝わらない」と言っても「そういう世界観だから」と頑なに言われたら、話はそこで終わってしまう。感覚的にしか書けない人に困った。

○ 人間関係
雑誌作りの参加者は、やがて30名を超えた。それだけの人間が顔を合わせていれば、各々好きだ嫌いだ色々出てくる。自分が揉め事の仲裁役の時もあれば、当事者の事もあった。他にはミーティングの段取りや会費(印刷する為の紙とインク代)の徴収など、雑務全般。仕方のない事ではあるが、執筆以外の手間が増える事はありがたくなかった。

創刊してから半年もすると、私は雑誌に強い不安を抱くようになった。自分がやりたかった事と現実が、どんどん離れていく。有志を連れて脱退し、新たな雑誌を作る事を考えた。だがそれは一緒に立ち上げた作った友人(彼は雑誌について、特に不満を持っていなかった)に悪いし、ひどく手間もかかる。ネットサーフィンをする人間が少なかった頃なので、ホームページにあまり魅力を感じなかった。メルマガはどうか?しかし、デザインでいじれる部分がほとんどない。…いったんサークルを抜けて思いを巡らせたものの、結局3ヶ月後に復帰。優柔不断とはこの事だ。

やがて発行部数は1000に達した。雑誌は厚くなった。しかし、正直言って内容は褒められたものではなかった。大きな理由は、書く事への情熱を維持できる人間が少なかった事。「書きたい時に書きたい事を書く」という姿勢では、不定期になりがち。また「少しでも良いものを書こう」という姿勢がなければ、文章は上達しない。例えば私は文章の書き方についての本を読んで、あれこれ試した。しかし、努力をしている人間は他に見当たらなかった。内容の良し悪しについて議論をせず、なあなあの関係。雑誌は結局10号まで出した。世代交代がうまくいかなかった事もあり、そこでサークルは実質的に終わった。

大学時代で後悔する事は山ほどあるが、この経験はとりわけ印象深い。卒業してから思い出すたびに「あの時どうすれば良かったんだろう」と考えた。だが、どれだけ考えても良い答えは見つからなかった。

それからほとんど書く事はしていなかった。変化があったのは昨年。2月からPCで日記を書き始め、7月からAmazon.co.jpでレビューを書き出した。そして10月にブログを開設。ここにきて、ようやく自分の発信拠点を手に入れた。ブログについては日々、色々と悩みもする。最初に比べて慣れてはきたが、依然として試行錯誤の連続だ。それでも、今後発展させていける可能性は感じている。雑誌で犯したミスは、決して繰り返すまい。そう考えて、キーボードを叩いている。

見にきてくださった人のおかげで、トータルアクセスは1万に達した。心より感謝。前々から、1万を超えたらこの内容の記事を書こうと決めていた。どうにか辿り着く事ができて、ホッとしている。さて、この先どこまでいけるだろうか?
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■コメント
Birigian
- 2005/05/06 0:48
サークル運営や編集の立場としての苦悩、私にも多少は似た経験有るので共感してしまいました。ともかく、ガチャピンさんの表現の場が見付かったのは喜ばしい事で。 10000hitおめでとう御座いますです!これからも上を見上げて頑張って下さい!記事、楽しみにしてますv

★Birigianさんからは以前「雑誌活動をしていた経験がある」とうかがっていたので、この記事についてコメントをいただけて本当に嬉しいです。当時は手本がなかったので、手探りでやってました(^^;) 雑誌と違って、読者からの反応がリアルタイムに得られるのがブログの良い点だと思います。表現する場として今はブログという媒体を選んでいますが、今後どうなりますか…。ただ「上を見上げて」という言葉に感じるものがありました。何をするにせよ、それは大事ですね。

探偵 - 2005/05/06 2:26
こんばんは。ナルホド。そういう経緯があったのですね。ガチャピンさんの文章を書くことの大切さの意味が一つわかった気がします。前にもお話したとは思いますが、私の事務所も企業向けの情報誌を週刊で発行していますが、感情などは全くない事実のみを掲載した内容のもので(どちらかと言えば数字が多いかな)、”文を書く”というよりも”出来事を書く”ということが主体なので、文字を扱う以上、もともと文章が苦手な私も開き直らないで、それから逃げずに見習わなければなりませんね。 言い方は悪いかもしれませんが、ここならメンバーとのもめ事も無いから、自分の意志で全て編集作業ができますね。それ故に自分の伝えたい事も全て自分の取材(?)した内容になりますから、責任も自分にあるわけでプレッシャーもあるでしょうが、無理せずにこれからも頑張ってください(なんて私が言える立場ではありませんが・・・)ブログのコンセプトは「世の中のレビュー」と言ったところでしょうか? 10,000ヒットおめでとうございます。 5,000ヒットの時、私が予言したとおりに、それも早く訪れましたね(笑)やはり良い物は皆さん認めるものなんですヨ♪

★ええ、そういう経緯があったんですw もっとも「文章を書くことの大切さ」というほど、大層なものではないですね。こだわりはあるんでしょうけど。探偵さんのおっしゃる情報誌は業務的なものですから、感情的な要素が入ると良くないのでしょう。情報を発信する事を1人でやるか複数でやるかは、どちらが良いとは一概に言えませんね。機能していれば「三人よれば文殊の知恵」、悪い時は「烏合の衆」。そして「世の中のレビュー」というほど、手広くやっているわけではありません…wあと勘違いされていますが、探偵さんが予言(?)したのは5000ではなく3000の時です。それから約7週間かかってますから、自慢できる速さでもないです…。

seri - 2005/05/06 12:17
一万ヒットおめでとうございます!!多くの人間が集まる場所は色んなことがありますよね。。向上意識の高い人もいれば低い人もいるし。。お互いにいらいらしてしまったり。。 でも「書く」ことが好きで、ブログ開設にたどり着けてここでガチャピンさんと出会えて嬉しいです^^いつもすごい情報量ですごいなぁ。。と感心して見ています。うちの親もものを書く人間なんでなるほどなるほど。。。と読ませていただきました^^これからも頑張ってください!ここは私の貴重な情報源ともなりつつある今日この頃です。笑。私ももっと知識を増やそう。。

★おかげさまで、ここまでくる事ができました。複数の人間でやっていると、良い事も悪い事も起きますよね……どちらか片方だけしか見ない場合は、発展していかないと思います。親御さんは物書きをされているんですかー、なるほど。貴重な情報源となれるかわかりませんが、また来ていただけるように記事を書きますねw

3本橋のmaah - 2005/05/06 19:00
雑誌を作り上げることの苦悩がよくわかりました。文章はその人を知る手がかりにもなるんだなぁ。一万HITおめでとうございます。次は二万HIT&本出版。目指せ「鬼嫁日記」越え!

★トラックバックと丁重なコメントをくださり、ありがとうございます。雑誌といっても小規模なものでしたから、本格的にやっている方からすればたかが知れてるとは思うんですけどね(^^;)。しかし、2万は遠いですね。それとブログの内容に統一性がないので、本の出版はないと思います(笑)

ピラミッドの友 - 2005/05/06 22:35
本好きの人は、やはり一度は同人誌にはまるときが、あるのだろう。「ぼくらの時代」には、ガリ版だったけれど、ガチャピンさんの時代なら、パソコンかな?ブログという便利な武器ができて、簡単に情報発信ができる時代に青春期を過ごせる人たちがうらやましいと同時に、何か怖いものも感じる今日この頃。

★私だと原稿を作るのはワープロかパソコンでしたね。今のようにホームページやブログがあると、場合によっては印刷する必要もなくなります。媒体はどんどん変わってますね。ただ情報発信できる手段があっても、それを使いこなせるかどうかはまた別問題でしょうね。

Mayor_Ohta - 2005/05/07 8:14
一万ヒットおめでとうございますっ!そんな経歴があったなんて・・なんかいいですね。夢を追っかけてはるね。私も書くのは好きやから日記つけてみたり・・・でも、なんか日記は人には見せられへんし、でも中には見て欲しいのもあるし・・・。ブログそんな意味でバンザイです。これからもへぇ~ふぅ~んっていうの楽しみにしてます 笑 太田

★どうもありがとうございます。経歴というほどしっかりしたものではありませんが(笑)まぁ、昔話です。日記を書いていると、やっぱり人に見せたくない内容はありますよね。ブログは見せてもいい話だけ選ぶ事ができますから、それは確かに利点でしょう。太田さんに「へぇ~ふぅ~ん」って言われる記事をまた載せたいですね(^^)

アラビン - 2005/05/07 18:49
はじめてお邪魔します。少し前から時々拝見していました。読んでいて、とても興味深い、そんな文章だと感じております。 1万ヒットおめでとうございます^^これからも楽しみにしています。また遊びに来ますね。

★はじめまして!コメントくださり、ありがとうございます。時々ご覧になっていたとの事、嬉しく思います。これからよろしくお願いします。

あっちん - 2005/05/08 19:16
10,000ヒットおめでとうございます!すごいですねぇ☆ アタシも現在、大学の機関紙の製作に携わっていますが、本当に大変です。常に意見のぶつかり合いです。この前も、アタシの記事が、かなり手直しされて、へこみました。たしかに文章がヘタッピやったけど‥ それでも、やっぱり出来上がった時の嬉しさはすごいです!最近、ガチャピンさんのブログに遊びに来さしてもらって、文章とか情報とかがすごいなぁって思います!ほんま尊敬です!見習わせてもらいます☆

★大学の機関紙ですかー、大変そうですね。皆が同じモノを「良い」と感じているわけではないですから、衝突は避けられないでしょうね。でも意見をぶつけ合うって事は、大切だと思います。「良いものを作る為に喧嘩して、終わった後は気にしない」っていう風に出来ればいいんですけど、これがなかなか……でも意識してそうやらないと、一生出来ないとも思います。ブログについて褒めてくださって、ありがとうございます。反響があると、やる気につながりますよね。それは機関紙でも、ブログでも変わらないんじゃないですか。
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東京のIT系企業に勤める男。1977年生まれ。趣味は読書、スポーツ観戦、トレーニング、ブログ、映画鑑賞。

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