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金子達仁・戸塚啓・木崎伸也【敗因と】

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金子達仁・戸塚啓・木崎伸也【敗因と】 単行本:304ページ 出版社:光文社
 価格:1575円 初版:2006年12月15日

   評価:80点

2006年に行われたFIFAドイツW杯。日本は予選リーグでオーストラリア、クロアチア、ブラジルと対戦。1分け2敗で大会を去った。日本はなぜ敗れたのか?本書は多くの関係者の証言を基に書かれている。登場するメンバーは多岐に渡る。日本代表選手、ジーコ(日本代表監督)、通訳の鈴木國弘、ヒディンク(オーストラリア代表監督)、オーストラリア代表の選手、ブランキーニ(中田英の代理人)、レオナルド(元鹿島)、リトバルスキー(元市原)、クロアチア代表選手、ゲルシャコビッチ(元ロシア代表コーチ)、ドイツ人記者、ボンの日本食レストランの主人、ブラジル代表選手、小島伸幸、城彰二、小倉隆史、前園真聖ら代表OBなど。名前を出せない人もいるようだが、熱意を持って取材をしたことがうかがえる。 ※所属は全て2006年6月時点

良いと感じたのが、木崎伸也の記事。日頃ネットで彼の短い記事を目にする機会は多いが、文章が長くなってもレベルは高い。確かな腕を持ったライターに成長したと感じる。戸塚啓の記事はまぁまぁ。金子達仁の記事は、昔とは印象が異なる。彼はかつて『28年目のハーフタイム』や『決戦前夜』といった作品で前園真聖や川口能活、中田英寿を取り上げて注目を浴びた。スター選手と「お友達」であるがゆえに持ち上げられ、叩かれたライター。しかしこの作品では、アクの強さが抜けてきていると思う。

この本を読んでいる間、私はずっと苦々しい気分になった。本がつまらなかったわけではない。日本代表の抱えていた問題が様々な角度から浮き彫りにされていて、読むのが辛い内容だったからだ。「勝ちに不思議の勝ちあれど 負けに不思議の負けはなし」とは野村克也(東北楽天ゴールデンイーグルス監督)の言葉だが、確かにそうかもしれないな、と思った。どれか1つを敗因と決めつけることはできないが、要因はそこかしこにあったのだ。

個人的に注目した内容は2つ。1つ目は、中田英寿に関する記述。彼のプレーや言動は様々な議論を呼んだが、その悩みや葛藤が記されている。彼の引退について書いた記事でも触れたが、私にとっては思い入れのある選手だ。2007年1月に朝日新聞が特集した『ロストジェネレーション』(現在25~35歳で『団塊ジュニア』『就職氷河期世代』とも呼ばれる)で行ったアンケートによれば、「最も影響を受けたスポーツ選手」の1位は、男女共に中田英寿であった。自分もそうだった、という方は一読をお薦めする。

もう1つはベテラン選手の証言。ドイツへ行った土肥洋一(FC東京)、行けなかった三浦淳宏(ヴィッセル神戸)、藤田俊哉(名古屋グランパス)がチームをどう見ていたか。その発言を読んでいると、「こういうベテランのメンバーが必要だった」と痛感する。
スポーツの世界では、若手を重視する風潮が存在する。「同じ能力のベテランと若手がいるならば、伸びしろを考えて若手を採用すべき」と考える人は少なくない。しかし、それはある一面を捉えただけの見方だ。

そもそも「能力って何?」という話である。脚の速さやキックの巧さ、それらならイメージすることはできる。だが、持っている力を常に100%発揮できるわけではない。うまくいかない時、苦しい時はどうしたらいいか。そこで生きてくるのが経験や精神力である。中には「年齢は若くても、各年代の代表に選ばれて国際大会の経験も豊富」といった紹介をされる選手もいる。しかしA代表とそれ以外ではプレッシャーの重みが違うし、これまでレギュラーを張り続けていた選手が控えに回されて、気持ちをうまく制御できない場合もある。それらを「選手個人の責任」と片づけているようでは、決してチームは強くなれない。

代表に選ばれたとしても、全員が試合に出場できるわけではない。レギュラー11人とそれ以外、ベンチに入れる選手と入れない選手でモチベーションが違ってくるのは当然だろう。能力があっても控えで不満を漏らす若手より、試合に出られそうもないがチームの雰囲気を良くしてくれるベテランが必要な時もある。大切なのは全体のバランスである。

ジーコは「サッカー選手としてのピークは25~28歳」と考えていて、実際ドイツW杯に臨んだ日本代表の平均年齢は27.26歳だった。最年少は茂庭照幸で24歳。フィールドプレーヤー(GK以外の選手)で30歳を超えている選手は1人もおらず、それは出場32ヶ国中日本だけだった。 (読了日:2007年5月3日)

 ■関連記事 【ジーコジャパンの検証】

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