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野沢尚【龍時】

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野沢尚【龍時 01-02】 野沢尚【龍時 01-02】
 単行本:366頁 出版社:文藝春秋
 初版:2002年4月 価格:1400円

 文庫本:426頁 出版社:文藝春秋
 初版:2004年7月 価格:620円

  評価:80点

正直なところ、野沢尚という物書きは好きではない。彼が脚本を手がけたドラマ『青い鳥』(TBS 1997)、『眠れる森』(フジ 1998)、『氷の世界』(フジ 1999)は観た。江戸川乱歩賞を受賞した小説『破線のマリス』も読んだ。いずれも共通しているのは、「途中までは面白いが、最後はこける」という印象。そんなわけで、この小説にも大して期待していなかった。そもそも、サッカーを題材とした小説は難しいのである。野球みたいに場面ごとに区切りにくいし、1対1の対決という図式もない。以前村上龍『悪魔のパス天使のゴール』(2002)を読んだが、終盤長々と続く試合シーンに飽きてしまった。しかし、この【龍時】が面白いのである。

主人公は埼玉県草加市で育った少年、志野リュウジ。中学時代にサッカーで頭角を現したリュウジは、県内屈指の強豪校へと進学。しかし、日本でプレイする自分に限界を感じた彼は、高校を中退してスペインへと渡る。…とまるで、三浦知良(横浜FC)のようなお話。ベタな展開が多いのだが、どんどん先へと進みたくなる。作者は1993年の「ドーハの悲劇」からサッカーにハマったそうだが、日本サッカーの抱える問題やスペインのクラブを取り巻く状況について、相当勉強したことがうかがえる。試合の描写にも迫力があり、前述の村上龍『悪魔…』よりも質が高いと感じた。

ただ、読み手を選ぶ作品であることは確かである。サッカーに詳しい人でなければ、何が書いてあるかわからないだろう。実在のクラブや選手が登場するので、それについて知らない人も厳しい。スポーツ雑誌やその手のノンフィクションを読む人向けである。
この作品は「02-03」「03-04」とシリーズを重ねていったが、残念ながら1冊目ほどは面白くなかった。まず、恋愛や人間関係がいささかロマンチックすぎる。また、あまりに多くの実名選手が登場したことで架空の登場人物が浮いてしまい、かえってリアリティは薄れた気がした。試合における臨場感は見事だけに、もったいない話だ。
作者としては、このシリーズを続けていくつもりだったようだ。しかし「03-04」を書き終えて約1ヵ月後の2004年6月28日に自殺。シリーズは未完に終わった。 (読了日:2007年4月2日)

野沢尚【龍時 02-03】 【龍時 02-03】
 単行本:352頁 出版社:文藝春秋
 初版:2003年9月 価格:1400円

 文庫本:409頁 出版社:文藝春秋
 初版:2005年5月 価格:620円

   評価:70点


野沢尚【龍時 03-04】 【龍時 03-04】
 単行本:317頁 出版社:文藝春秋
 初版:2004年7月 価格:1400円

 文庫本:頁 出版社:文藝春秋
 初版:2006年5月 価格:620円

   評価:65点


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