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乙一【銃とチョコレート】

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乙一【銃とチョコレート】 単行本:376頁 価格:2100円
 出版社:講談社 初版:2006年5月31日
 2007年
 宝島社『このミステリーがすごい!』第5位

   評価:80点

■あらすじ
リンツ少年(11)の住む国で、富豪の家から金貨や宝石を盗まれる事件が多発。現場には“GODIVA”と記されたカードが残り、怪盗ゴディバとして広く国民に知られるようになった。そのゴディバに挑戦するのが、探偵ロイズ。ロイズの言動は新聞によく報じられ、子ども達にとってはヒーローだった。そんなある日、リンツは父の形見の聖書の中から、古びた手書きの地図を見つける。どうやらそれは、怪盗ゴディバに関するものらしい。情報を提供するべく、リンツはロイズに手紙を出すのだが…。

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講談社の『ミステリーランド』シリーズは、「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」というコピーがついていて、3ヶ月ごとに書き下ろし作品が発売されている。この【銃とチョコレート】は第10回の配本。児童書なので漢字には振り仮名がつけられていて、1頁あたりの文字数も多くない。

探偵対怪盗という図式は、子どもから見て実に魅力的だ。そして探偵をサポートする少年少女も、読者にとって羨ましい存在である。コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ』におけるベイカー街遊撃隊、江戸川乱歩『少年探偵団』がその代表例。E.W.ヒルディック『マガーク少年探偵団!』や青山剛昌『名探偵コナン』もそれに近い。恐らく作者も、そういった面を意識したのだろう。

しかしながら、本書は「探偵と少年のコンビが怪盗を追い詰める冒険ロマン」…ではない。何しろ書いているのが乙一である。彼の作風からして、そんなものを書くわけがない。一言でいうなら、善悪の固定概念を打ち砕くような人間ドラマである。
移民や血統といった人種・階級問題、戦争や政治への皮肉など、実に色々なテーマが盛り込まれている。児童書のせいか銃に関する描写は控えめだが、それ以外の暴力シーンには遠慮が見られない。特にドゥバイヨルは12歳という年齢が信じられないくらい、強烈なキャラだ。映画【時計じかけのオレンジ】の主人公を、私は思い出した。

ミステリーのレベルは高く、随所に張られた伏線がうまく活かされている。特にリンツの母親・メリーに関するエピソードは「やられた」と感じた。アクションシーンにやや迫力を欠くが、楽しめる1冊だろう。個人的に気になったのは、メリーの年齢。18歳でリンツを産んだ彼女は29歳。私と同い年である。少年探偵どころかその親の年齢に自分が達していることを、少し寂しく思った。 (読了日:2007年3月6日)

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