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恩田陸【夜のピクニック】

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恩田陸【夜のピクニック】 単行本:342頁 価格:1680円
 出版社:新潮社 初版:2004年7月31日
 文庫:455頁 価格:660円
 出版社:新潮社 初版:2006年9月
 2005年
  第26回 吉川英治文学新人賞
  第2回 本屋大賞

  評価:75点

■あらすじ
作品の主人公は2人。西脇融(とおる)と甲田貴子という、県立北高の3年生。彼らの目線を通じて、同校最大の行事である「北高鍛錬歩行祭」が描かれている。朝8時から翌8時まで、休憩を挟みつつ歩き続けるという過酷なイベント。ひたすら歩き、友人と話す中で生徒達は何を思うのか?

---------------------
「ノスタルジアの魔術師」と呼ばれる恩田陸らしい作品。高校生の将来に対する希望や不安、過ぎ去っていく時間に対する寂しさなど、瑞々しい感性を巧みに描いている。作品に登場する歩行祭には、モデルがある。作者の出身校である茨城県立水戸第一高等学校の歩く会がそれだ。よくもそんな辛い行事があるものだ…と思うが、他の学校でも似たようなものがあるらしい。

全体を通じて「修学旅行で消灯後に交わされる会話」的なエピソードが多い。その雰囲気を懐かしみ、読者の中には「いつまでも読んでいたい小説」という感想を述べる人もいる。
ただ、私は物語の世界にどうも馴染めなかった。たとえば舞台となる年代。作品中に明示されていないが、「オフコースに熱中する少年」とか「100円で自動販売機の缶コーヒーが買える」という設定を見るに、恐らく1970年代の話だろう。当時がどういう社会環境だったか、もう少し細かい説明があっても良かったと思う。(細かい話だが、この時代に「サイコメトラー」という言葉がすんなり出てくる事は疑問。日本で認知されるようになったのは、90年代以降だと思うが)
登場人物では、高見光一郎の話し方は好きになれなかった。台詞を読んでいると殴りたくなってくる。また、榊杏奈の「去年掛けておいたおまじない」のエピソードが、現実味に欠ける。彼女の頭がいいとか悪いとか、そういうレベルの話ではないだろう。

肉体的に限界が近づいたり、辛い経験を共有することで本音が出てくる。その事に異論はないが、厳しい状況を作り出している歩行祭について、もう少し詳しい説明が欲しかった。運営に携わっている人間の言動や、周囲の生徒の様子があれば、なお良かったと思う。あと、「速い人は自由歩行20kmを1時間ちょっとで走る」という記述は引っかかる。前日に朝から夜中までかけて60kmを歩き、仮眠2時間の奴がそんなに速く走れるものだろうか?そういった部分が雑に感じられ、いささか萎えた。名作と呼べるまで、あと一歩のレベル。 (読了日:2007年3月2日)

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