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[T24] 「一瞬の風になれ」佐藤多佳子

やっと読めました、図書館予約が大変でした、だって3冊まとめて取り置いてくれないですもん。まとめて読めるかちょっとひやひやしましたが、結局3冊どかーんと積んで、週末一日で読み切りました。あー幸せ。吉川英治文学新人賞(って佐藤多佳子でも新人賞なのか、この賞)

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佐藤多佳子【一瞬の風になれ】

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佐藤多佳子【一瞬の風になれ】 第一部 イチニツイテ
  単行本:228ページ 出版社:講談社
  価格:1470円 初版:2006年8月
 第二部 ヨウイ
  単行本:273ページ 出版社:講談社
  価格:1470円 初版:2006年9月
 第三部 ドン
  単行本:383ページ 出版社:講談社
  価格:1575円 初版:2006年10月

 第28回(2007年)吉川英治文学新人賞
 2007年本屋大賞

   評価:85点

■あらすじ
神谷新二、中学3年生。彼の周りには、2人のスポーツの天才がいた。高校サッカーで活躍し、Jリーグから熱い視線を浴びる兄・健一。短距離走で素晴らしい才能を持つ親友の一ノ瀬連。兄を追いかけてサッカーをやっていた新二だったが、悩んだ末に己の才能に見切りをつける。そして連と共に入学した春野台高校で、陸上と出会った。短距離走に取り組む決意を固めた新二。果たして、どこまで速くなることができるのか。

---------------------
陸上をテーマにした青春小説。練習には真面目に取り組むが、不器用でプレッシャーに弱い新二。努力するのは大嫌いだが、持ち前の高いセンスで乗り切ってしまう連。この対照的な2人を中心に、物語は進行していく。

この作品の特長は2つある。1つは、陸上に関する描写が細かいこと。速く走る為には、どういった肉体や精神が必要か。またそれらを養う為には、どれだけの根気と努力が求められるか。読んでいて「100mを10秒台で走ることの凄さ」が、素人の私にも伝わってきた。また、取り上げる競技が100mの他に4継(100m×4リレー)を重視していることもポイントだ。4人とも良い走りをしなければ、決して速いタイムは出ない。レースの場面では、バトンワークに手に汗握る。

もう1つは、作品で取り上げている期間が長いことだ。高校入学前に始まり、3年の夏まで続く。トラック競技では春夏はレースシーズンだが、秋冬は体を鍛えることを重視する。それぞれをどうやって過ごすか、細かく書いてある小説は少ないと思う。陸上の練習だけでなく、友達と仲良くなったり喧嘩する話も盛り込まれている。そういった細かい描写の積み重ねが、物語に厚みを持たせている。部活内の人間関係やライバルとのやり取りの方が面白い。恋愛については淡い内容に留まっているが、これはこれでいいと思う。
登場するのは現在の高校生達。彼らは携帯を使うし、ニンテンドーDSで遊ぶし、プロテインなどのサプリメントについて詳しい生徒もいる。自分の時代と随分状況は異なるが、読んでいて懐かしい気分になった。陸上を扱った青春小説では川島誠【800】を思い出す。しかし、分量・密度共にこちらの方が上だ。ちなみに春野台高校のモデルとなっているのは、神奈川県立麻溝台高校。陸上について全く知らなかった作者が、取材で何度も訪れたという。

内容で不満を挙げるならば、新二が練習を休んだ時の理由は納得いかなかった。果たして彼があそこまで落ち込むべきことだったろうか。また、全体的に感情表現が爽やかすぎる傾向は見られる。殊更に美化している印象は受けないが、踏み込みが甘いのは確かだ。少年が持つ欲望や悩みというものをわかっていない。
あとは本の価格。3冊揃えようとすると、4500円くらいしてしまうわけで。子供の財布事情を考えると、値段が高すぎると思う。できれば1600円くらいで、上下2冊に分けて欲しかった。

TBS系情報バラエティ番組『王様のブランチ』に出演している筑摩書房の松田哲夫が「2006年のNo.1作品」と評した3冊。彼の書評は私の好みに合わないが、この本への評価はあながち間違ってはいないと思う。第136回(平成18年下半期)直木賞候補となるが、落選(受賞作なし)。選考会では「スポーツ小説としてさわやかで、青春そのものを描いているが、大人の直木賞としてはどうか」といった理由で落ちたらしい。平均年齢67歳の選考委員には、孫の話くらいにしか思えないのかもしれない。だが、若い世代にはおすすめできる内容だ。 (読了日:2007年2月22日)

■この本について書かれたブログ
 『本を読む女。改訂版』-「一瞬の風になれ」佐藤多佳子

2007年本屋大賞

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