Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
 ※言及リンクを持つ記事からのみ、受け付けています。
http://gachapin99.blog48.fc2.com/tb.php/456-2a909862

-件のトラックバック

[T30] 「図書館戦争」有川浩

図書館戦争発売元: メディアワークス価格: ¥ 1,680発売日: 2006/02売上ランキング: 18540おすすめ度 posted with Socialtunes at 2007/01/16今まで読んでいなかったのが不思議なくらいの話題書ですね。やっと読みました。だって図書館予約してもなかなか回ってこないんだ

-件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

有川浩【図書館戦争】

あなたは人目のお客様です。

有川浩【図書館戦争】 単行本:345頁 出版社:メディアワークス
 価格:1680円 初版:2006年2月

   評価:80点

■あらすじ
時は正化31年。昭和最後の年に公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が成立、施行されて30年たっていた。武力をも行使して出版物を検閲するメディア良化委員会に対抗し、図書館は図書隊をつくり自前の防衛部を持っている。主人公の笠原郁(かさはら・いく)はあるできごとがきっかけで、女子としては珍しく防衛部への配属を希望して図書隊に入隊した。郁は鬼教官の堂上篤(どうじょう・あつし)にしごかれながら、一人前の図書隊員を目指すのだが…。

------------------------------------
評判が良かったので手にとってはみたものの、期待度は高くなかった。話の設定が今ひとつピンとこなかったのである。しかし、読んでみるとこれがなかなか良い。まず文章だが、ライトノベル出身だけにとても読みやすい。普段小説を読まない人でも、すぐに馴染めるだろう(逆にブンガク好きの人は、抵抗を感じる文体だとは思う)。設定はシリアスだが、中身はコメディータッチ。肩の力を抜いて読み進めていける。個性のハッキリしたキャラクターが多く、アニメ化したら人気が出そうだ。「武蔵野」「日野」「立川」といった、東京都多摩地区の地名がよく出てくることも、個人的に親しみを感じる。

言論の弾圧について扱ってはいるが、その範囲は狭い。本書でその対象になっているのは原則として出版物のみで、テレビ、新聞、インターネットなどは枠の外にある。そのことは正直言って気になった。ただ幅広く取り上げてもカバーしきれないだろうし、舞台を図書館とするならメディアを限定するのもやむをえないところだろう。また、作品に登場する組織や法律には、それぞれもっともらしい理由がつけられている。そういった裏づけがなされていることは評価したい。

余談だが、本書に登場する「メディア良化法」の1つのモデルと思われるのが、東京都青少年の健全な育成に関する条例である。そこでは「不健全=性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの」とされており、都では「不健全図書」一般的には「有害図書」と呼ぶものを規制してきた。一口に図書といっても、その範囲は広い。「書籍・雑誌・文書・図画・写真・ビデオテープおよびビデオディスク・コンピュータ用のプログラムまたはデータを記録したCD-ROMその他の電磁的方法による記録媒体・映写用の映画フィルムおよびスライドフィルム」…ようするに、何でもあり。

条例の内容全てを否定するつもりはないが、あまり良い印象は持っていない。某婦人団体が「成人雑誌の影響で青少年の犯罪が誘発されかねない。過激な漫画が増えており、住民活動だけでは防ぎきれない」なんて主張しているのを見ると、「うるせーオバちゃんだな」と口にしたくなる。
いいじゃねぇか、エロ本くらい。影響を受けて実行に移すとは、随分見くびられたもんだ。中には犯罪をやっちまう阿呆もいるかもしれないが、それはそいつの責任だろう。ケジメは個人がつけるべきだし、「青少年」なんて言葉で一括り(ひとくくり)にされたら、こちとらたまったもんじゃねえな。バカな大人がいたとしても、大人全員がバカとは思わない。それと同じじゃねえのか?…などと、昔考えたことを思い出した。その考えは、今も基本的に変わってはいない。

「言論の自由」とはいっても、何でも言えるわけではないし、規制もある。現在がどういう状況で、今後どのように制御していくべきか。本を読みながら、そんなことに思いを馳せた。エンターテインメント小説ではあるが、着眼点は鋭く考えさせられる。図書館をよく利用する本好きなら、読んでみてもいいのでは。 (読了日:2007年2月7日)

  ・著者のインタビュー(Yahoo! ブックス)

■この本について書かれたブログ: 『本を読む女。改訂版』-「図書館戦争」有川浩

この記事を読んだ方は、クリックお願いします→ブログランキング バナー
スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
 ※言及リンクを持つ記事からのみ、受け付けています。
http://gachapin99.blog48.fc2.com/tb.php/456-2a909862

1件のトラックバック

[T30] 「図書館戦争」有川浩

図書館戦争発売元: メディアワークス価格: ¥ 1,680発売日: 2006/02売上ランキング: 18540おすすめ度 posted with Socialtunes at 2007/01/16今まで読んでいなかったのが不思議なくらいの話題書ですね。やっと読みました。だって図書館予約してもなかなか回ってこないんだ

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

Twitter

       過去のログはこちら

各種プルダウンリスト

ベストセレクション

■【書評】
書評格付け400
■【映画】
映画格付け300

文字の拡大・縮小

プロフィール

ガチャピン

作っている人:ガチャピン

東京のIT系企業に勤める男。1977年生まれ。趣味は読書、スポーツ観戦、トレーニング、ブログ、映画鑑賞。

全タイトルを表示

TopHatenar Map

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

クリック募金

管理人へのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。