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宮部みゆき【ぼんくら】

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宮部みゆき【ぼんくら】 単行本:513頁 出版社:講談社
 価格:1890円 初版:2000年4月

 文庫本:(上)326頁(下)297頁
 出版社:講談社 初版:2004年4月
 価格:(上)(下)ともに620円

  評価:80点

■あらすじ
時は江戸時代、場所は深川(現在の東京都江東区)。ここに1つの長屋があった。井戸の底から鉄瓶が見つかったことから、「鉄瓶長屋」と呼ばれる場所。ここは差配人の久兵衛と煮物売りのお徳が取り仕切り、住民は平和に暮らしていた。そんなある日、八百屋の息子が殺される事件が起きる。一体誰が、何の為にやったことなのか。同心(※)の井筒平四郎は捜査をはじめるのだったが…。
 ※江戸幕府の下級役人。諸奉行・所司代・城代・大番頭・書院番頭などに属し、与力の下に
 あって、庶務・警察のことなどにあたった。町奉行の下で江戸市中の警察事務を担当した
 町方同心が有名。

----------------------
宮部みゆきは、現代小説と時代小説とでは全く印象の違う作家だと私は思う。どちらが好きかと言われたら、私は間違いなく後者を選ぶ。しっとりした心情描写がとてもいい。

さて、本作品の主人公である平四郎。彼は冴えない男である。特別秀でたものがあるわけではなく、無難に役目をこなすことを心がけている。基本的に面倒くさがり屋。暇な時は、畳の上で肩肘つきながらのんびり鼻毛を抜いている御仁である。しかし素直で子供っぽい性格が好かれていて、割と人望はある。彼と、彼を取り巻く人々が長屋に潜む謎に迫っていく。

魅力的なキャラクターの多い点が特長。たとえば、平四郎の甥にあたる弓之助。彼は飛び切りの美少年で頭も良く、「目測でものの長さをピタリと言い当てる」という特技を持っている。また平四郎の妻や奉公人の小平次、岡っ引き(※)の政五郎、聞いたことを何でも記憶できる「おでこ」こと三太郎なども、良いキャラクターだ。彼らのやり取りが、読者をクスリとさせる。
 ※近世、同心(どうしん)の下働きとして犯人の探索・逮捕の役にあたった者。古くは目明かし
 といった。〔「おか」は「傍(そば)」の意で、そばにいて手引きする者の意という〕

作品で扱われている謎というのは、蓋を開けてみればそれほど大した内容ではない。肝心なところが今ひとつハッキリしないし、ミステリーの完成度としてはあまり高くない。しかし、謎を追いかける過程は読者を引き込んでいくし、人間ドラマとしての出来は良い。

ちなみにこの作品の続編に【日暮らし】があるのだが、そちらでは【ぼんくら】で謎とされている内容がポンポン出てくるので、絶対に先に読んではいけない。それを知らなかった私は【日暮らし】の上巻を読み終えてから【ぼんくら】を読み出したので、かなり損をした気分になった。 (読了日:2007年1月16日)

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