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松本清張【砂の器】

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松本清張【砂の器】 文庫:(上)397p  (下)431p
 価格:(上)580円  (下)620円
 出版社:新潮社 改訂版:1973年3月

  評価:65点
 
■あらすじ
国鉄・蒲田駅の操車場で老人男性の他殺死体が発見された。警視庁捜査一課の今西栄太郎 は、所轄署の吉村弘と共に捜査を開始する。被害者は事件の直前に近くのトリスバーで目撃されていた。男との2人連れで東北弁を喋り、会話の中に何度か「カメダ」という言葉が出ていた、という。その情報を元に警察は調べていくのだが…。

『砂の器』(すなのうつわ)は、松本清張の長編小説。1960(昭和35)年5月から翌年4月にかけて『読売新聞』夕刊で連載された作品である。同年に光文社(カッパ・ノベルス)が発売され、ベストセラーになった。松本の著書の中でも、とりわけ有名なものの1つ。これまでに映画が1回、ドラマが5回作られている。

映画【砂の器】。1974年公開。日本映画史の金字塔と言われる。作品の舞台は1960(昭和35)年。47年前の日本は、現在とは随分違う。例えば、バーのホステスを「女給」と表現する。遠方への移動手段は新幹線でも飛行機でもなく、夜行列車(新幹線は、まだ存在しない)。人に物事を頼むには、手紙を送る。当然ながら手書き。捜査の過程で犯人のと思われる血液を採取したとしても、わかるのは血液型まで。DNA鑑定なんてものはない。今の感覚だと、手間のかかる事ばかりである。

作品の主人公は今西刑事。彼が辛抱強く捜査を行い、真実に一歩ずつ近づいていく様は、読んでいて引き込まれた。しかし、事件への執着ぶりには疑問も感じた。「事件発生直後に捜査本部が設置され、はかばかしい成果を得られないまま1ヶ月後に解散。その後今西は他の事件を処理しつつ、任意で捜査を続ける」…ここまではわかる。しかし、「わざわざ休暇を取って遠方に調べにいく。その交通費は女房のへそくりから出してもらう」となると、やりすぎではないか。彼がなぜそこまで事件にこだわるのか、よくわからなかった。

本書の終盤になって断片的だった事実がつながり、謎は解き明かされる。だが、それはあまり納得のいくものではなかった。情報が手に入る過程も、偶然に偶然が重なりすぎている。そして動機にせよ殺害方法にせよ、かなり無理がある。特に蒲田の事件で「なぜ殺さなくてはいけないのか」が理解できなかった。

作品の社会的背景として、当時のハンセン病差別についての記述がある。書評によっては「差別を痛烈なまでに批判し、発表当時大きな話題を呼んだ」とある。しかし実際に読んでみると、それほど大した事は書いていない。どちらかといえば「この問題については、皆さんも知っての通り」とでもいうような雰囲気。もっと詳しく書いてあると思っていたので、正直ガッカリした。推理小説としてはさほど面白くないが、1960年頃の日本を知る上では興味深い作品である。

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