Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
 ※言及リンクを持つ記事からのみ、受け付けています。
http://gachapin99.blog48.fc2.com/tb.php/350-98166417

-件のトラックバック

-件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

横溝正史【八つ墓村】

あなたは人目のお客様です。

横溝正史【八つ墓村】 よこみぞせいし-やつはかむら

 文庫:494p 定価:780円
 出版社:角川書店 改訂版(1971年4月)

 評価:80点

【八つ墓村】は横溝正史が1949~1951年にかけて雑誌に発表した作品で、名探偵金田一耕助シリーズの第4作目。知名度においては、【犬神家の一族】とシリーズ1、2を争う。私が最初に読んだのはもう随分と前の事。内容を忘れてしまったので、再び手にとってみた。


■八つ墓村の設定
この作品は「八つ墓村というのは、鳥取県と岡山県の県境にある一寒村である。」という書き出しから始まる。村名の由来は以下の通り。
---------------------------------
時は戦国時代、1566(永禄9)年。雲州富田城主・尼子義久は毛利元就に降伏し、月山城を明け渡した。だが、この決定に不満を抱いた尼子一族の若武者が1人いた。彼は部下7人を従えて出奔。それは馬3頭と黄金3千両を携えての逃走だった。「いつか尼子氏を再興する」その思いを胸に野を越え山を越え、辿り着いたのは小さな村。人々は彼らを温かく迎え、落武者達はしばらくそこで過ごす事にした。

半年が経った頃、毛利方の捜索が村に迫ってきた。不安を覚えた村人達は話し合った。このまま匿っていると、自分達の身にも危険が及ぶかもしれない。毛利が懸けた賞金は欲しかったし、何より3千両が魅力的だった。議論を重ねた末に殺害を決定し、落武者達を襲った。8人は必死に抵抗したが、そこは多勢に無勢。全員が惨殺された。

こうして村人は毛利方から褒美を貰った。しかし黄金はどこを探しても見つからず。やがて村には次々と凶事が起こるようになり、村人はそれを「落ち武者の祟り」として恐れた。そして落武者を八つ墓明神として祭るようになった。これが村の名前の始まりである。
---------------------------------
【ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者】宣伝ポスター恐ろしい出来事は子孫の代になっても発生。大正時代には一晩で村人32人が殺されるという、犯罪史上稀に見る事件が起きてしまった(モデルは津山事件)。これらの内容を読み進めていくうちに、作品の世界にどんどん引き込まれていく。

そして物語が始まるのは、昭和23年(作品中では昭和2X年と記載)。寺田辰弥という青年が村を訪れた時、再び惨劇の幕は開くのだった。都会から遠く離れた田舎町、古い因習が支配する社会は雰囲気が抜群である。後発の作品に与えた影響は大きい。恐らく1988年に発売されたゲーム【ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者】もその1つに含まれるだろう。この【八つ墓村】や【犬神家の一族】などと似た設定が見られる。

ストーリーの内容は、さほど複雑なものではない。殺人事件で誰がどうやって殺されたかは、はっきりと書いてある。そこに難解なトリックは見られない。そして誰が犯人か、という点についても1/3か半分も読めば見当がつく。しかし話のテンポと作品の雰囲気がとてもいいので、最後まで楽しめる。かなりボリュームはあるが、苦にはならない。
この【八つ墓村】は金田一耕助シリーズでは最も多く映像化されている(映画:3本 ドラマ:6本)。しかしながら、原作が長い為に簡略化されている部分も多い。作品そのものを味わうには、小説を読むのがいいだろう。

なお、1990年代に人気となった漫画【金田一少年の事件簿】の主人公:金田一一(はじめ)は「金田一耕助の孫」という設定。「謎は全て解けた!」や「ジッチャンの名にかけて!」といった言葉を覚えている方もいるだろう。しかしながら、横溝の作品中に「耕助が妻子を持った」という記載はない。また、作品を発表する際に横溝の遺族の承認を得ていなかったので、結果として漫画でおおっぴらに描けなかったという。耕助と一の共通点は、髪が長い事と美人に弱い事くらいか。

この記事を読んだ方は、クリックお願いします→ブログランキング バナー
スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
 ※言及リンクを持つ記事からのみ、受け付けています。
http://gachapin99.blog48.fc2.com/tb.php/350-98166417

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

Twitter

       過去のログはこちら

各種プルダウンリスト

ベストセレクション

■【書評】
書評格付け400
■【映画】
映画格付け300

文字の拡大・縮小

プロフィール

ガチャピン

作っている人:ガチャピン

東京のIT系企業に勤める男。1977年生まれ。趣味は読書、スポーツ観戦、トレーニング、ブログ、映画鑑賞。

全タイトルを表示

TopHatenar Map

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

クリック募金

管理人へのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。