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徳山高専女子学生殺害事件

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2006年8月28日、山口県周南(しゅうなん)市久米、徳山工業高等専門学校の校舎3階の研究室で土木建築工学科5年の女子学生、中谷歩さん(20)=同県防府市伊佐江=が死んでいるのが見つかった。今のところわかっている事は以下の通り。 【最終更新日:2006年11月1日(水)】

◆2006年8月28日(月)
10:00

事件が起きた徳山工業高等専門学校(山口県周南市)中谷さんが友人の女子学生(19)と共に徳山高専へ登校。同校は夏休み中だったが、自主的に研究を進める為だった。他にも部活動や勉強で自主的に登校している学生も多く、外部からの出入りも自由だった。(研究室とは別棟にある)談話室で、中谷さんが女子学生らと談笑しているのを、別の複数の学生が見ていた。

10:30
中谷さんが女子学生とみられる女性と研究室の方へ歩いているのを、別の男子学生が目撃していた。2人は、研究室の前で待ち合わせて昼食を一緒に食べる約束をして別れる。

11:00
女子学生が研究室の前に来るが、中谷さんの姿はない。研究室は施錠されており、友人が室内に向って呼びかけるが返答はなし。女子学生は別の友人と校外に昼食をとりに行き、その後何度も中谷さんの携帯電話にかけるが、応答なし。不審に思った女子学生は同級生や職員・教員らに相談。校内を探し始め、校内放送で呼びかけるも中谷さんの行方はつかめず。

15:00
女性職員(26)が研究室の鍵を開けて室内を探したところ、中谷さんの遺体を発見。遺体の首にはひもが何重にも巻かれ、あおむけに倒れた状態だった。首を絞められた跡以外は、目立った外傷はなし。衣服の一部が乱れていたものの、室内には争ったり物色されたような跡はなかった。研究室の近くにいた学生も、不審な物音などは聞いていなかった。


徳山高専案内図通報を受けた山口県警は殺人事件と断定し、周南署に捜査本部を設置。翌29日に山口大学医学部で司法解剖をした結果、中谷さんの死因は頸部圧迫による窒息死。死亡推定時刻は同日10:30~12:00と判明。犯行に使われたひもはビニール製の細く、雑誌を束ねてしばる時などに使われる荷造り用のもの。量販店でも容易に購入できる製品だった。そして、そのひもの両端から皮膚片や汗が検出された。また、中谷さんの手の指と爪の間からも微量の皮膚片が見つかった。抵抗した際、ついたものと思われる。

研究室は広さ約16平方メートル(江戸畳だと約10畳)。入り口ドアの窓はすりガラスで、ドアが閉まっていると廊下から中は見えない。部屋は棚などが仕切りのように置かれ、入り組んだ配置。遺体に布などはかぶせられていなかったが、扉を開けてもすぐに見つかる場所にはなかった。遺体発見当時、研究室は施錠されて密室状態だった。この研究室は担当教授がいない場合は鍵がかかっていて使用できないが、教授は8月19~28日の予定でノルウェーに出張のため、複数の合鍵を研究室の5年生に預けていた。鍵を持っていたのは、女性助教授と研究室に所属する中谷さんら学生5人。(扉を開いた女性職員はマスターキーを使った)

事件現場となった研究室鍵を持つ5人の1人である男子学生(19)が、事件前に研究室に独りでいるのを学校関係者に目撃されていた。彼は周南市郊外の住宅街で家族と4人暮らし。事件後自宅に戻っておらず、携帯電話もつながらない状態。警察が関係者から任意提出を受けた「男子学生の試料」(自宅を訪ね部屋から髪の毛を採取した模様)と、「ひもに含まれた汗」のDNAを照合したところ、これが一致。同月29日、県警は殺人容疑で逮捕状を取った。
捜査本部は、男子学生が事件発覚を遅らせる為に研究室に施錠したとみている。中谷さんが持っていた鍵はなくなっていたが、これも彼が持ち去ったと思われる。犯行は中谷さんが研究室を訪れた直後の10:30~11:00の間に行われたと推測され、研究室で待ち伏せしていた可能性もある。

■容疑者の男子学生に関する情報

氏名は藤村元紀(もとき)。公開されている特徴は、身長は173cm、がっちりした体型。髪の毛は短く、色は黒。事件当日の服装は水玉模様のシャツに茶色の長ズボン、白い靴を履き、オレンジ色のリュックを持っていた事が確認されている。学校内で姿を見られた後、駅や繁華街などで目撃情報はない。また、所有している携帯電話からは、事件当日の11時頃から微弱電波が発信されていない。居場所を特定されないために、電源を切っていると思われる。逃走に使用したのは、排気量50ccのミニバイク:ホンダ社製「エイプ」(Ape)。周南市ナンバーで、色は青。燃料満タンで、200~300km程度の走行が可能。また家族の証言から、藤村が所持している金銭は数千円程度とされている。

これらの条件から「それほど遠くへは逃げていない」と判断した警察は、捜査範囲を周南市内からはじめ、県内→県外へと拡げている。8月31日には全国に指名手配、9月2日には捜査態勢を当初の倍近い150人に増やして行方を追った。だが、未だに足取りは掴めていない。一体どこへ行ったのか。

逃走に使われたホンダ エイプ 50(HONDA Ape50)9月3日の段階で、捜査本部は以下の点に注意している。まず、バイクを使った場合。学校からの道のうち、山道以外はいずれも大阪市と北九州市を結ぶ国道2号に通じている。一般道で東に向かえば岡山市、西なら熊本市、北は松江市まで到達可能だ。途中にはセルフ給油所も多い。ただ関門海峡は監視カメラがついたトンネルを、バイクを押して徒歩で通らなければならない。
続いて電車とフェリー。こちらJR徳山駅で防犯カメラの映像を入手、また徳山港のフェリー乗り場に不審な乗船客がいなかったか調べている。徳山駅から在来線に乗れば約3000円で広島県福山市、福岡県古賀市まで。フェリーならバイクを乗せても3600円で大分・竹田津港に着く。その際にバイクを売却した可能性もあるとみて販売店を回ったりしている。他には携帯電話の発着信や、各地の現金自動預払機(ATM)で引き出しがないかどうかも警戒、近隣県警にも協力を要請して捜査を進めている。

…素人の考えかもしれないが、捜査について気になる事が幾つかある。1つは、「本当に数千円しか持っていないのか」という事。計画していた犯行ならば、事前に資金を準備していても不思議ではない。家族の証言はどこまで当てにできるのだろうか。続いて捜査範囲。ミニバイクとはいえ、隣県に移動する事は時間的に十分可能だ。遠くに行かれたら、行方はわかりにくくなる。狭い範囲と予想して調査をはじめた事が、裏目に出ているのではないか。

また、バイクを処分するのに売却したとは考えにくい。店によってはその場で現金買取かもしれないが、身元を証明する書類は必要だろう。そこから足がつく可能性は高い。売るなら捨てた方が賢いはず。どこに捨てるかが問題だが、人里離れた場所だとそこからの移動が不便かもしれない。となると、バイクと共にフェリーに乗った可能性が高まる。夏休みに学生がバイク旅行をしていても、誰も不思議に思わないからだ。あと、灯台下暗しという事もある。地図で見る限り、周南市は山にも海にも近い。山間部や沿岸部で情報が得られるかもしれない。

捜査がはかどらないのは少年法があるから、とも思う。容疑者の顔写真や名前をマスコミが公表していれば、一般人から情報も寄せられるだろう(特に顔写真は重要)。日本にあるバイクの90%は原付だが、その多くはスクーターや業務用のカブなど。エイプは珍しいタイプと言える。しかしわかっているのがバイクの車種と色だけでは、特定は困難だ。{「ナンバープレートの文字を公開しては」と思う方もいるだろう。ただ、その情報があれば業者などに依頼し、氏名はもちろん住所も簡単に割り出せる。ゆえに報道される事はない}

亡くなった中谷歩さん実名報道について賛否両論がある事は承知している。ただ、被害者に関する情報が一方的に多すぎはしないか。例えば中谷さんは明るくて礼儀正しく、誰からも好かれる性格。成績優秀で、ミス高専に選ばれるほど容姿端麗だった。来年からは熊本大工学部の建築系コース3年に編入が決まっていた。進学をとても楽しみにしており、「建築家になって、自分が住む家を自分で造りたい」と将来の夢を語っていた。…といった情報はすぐ手に入る。また、ネット上の会員制サイト「ミクシィ」で書き込まれた日記について、夕刊フジにあれこれ書かれたりしている。
若者の事件が起きると、容疑者or被害者のミクシィやブログの情報が公開されるのは、今や当たり前となっている。しかし、果たしてどこまで報道する必要があるのだろうか。確かに、よく見られる「卒業文集を取り上げる」よりは実像に近いだろう。それでも、書いてある内容から強引にでも事件と結び付ける姿勢はやりすぎだ。今回のケースでは被害者についてこれだけ報じておいて、「未成年だから」という理由で容疑者を扱わない事は理不尽と感じる。メディアは「死人に口なし」とでも考えているのか。

事件について話を戻すが、関係者にとって最も悪い展開はこのまま容疑者の行方がわからない事。次に容疑者がどこかで死亡しているのを、警察が発見する事(既に自殺をしている可能性もある)。いずれも事件の真相は闇の中だ。明日4日で事件発生から1週間。進展がある事を期待したい。

2006年9月4日(月)
捜査人員は30人減って120人。進展はなかった模様。ただ、「藤村と身体的特徴の似ている男が下関のホテルに宿泊し、4日の早朝6時40分にチェックアウトした」という情報がある。もし本当だとすれば、それなりの金銭を所持していると見ていい。下関市は、現場の周南市から見て西へ80km。エイプなら約2時間でいける距離だ。近すぎる気もするが、これが手がかりとなるだろうか。

2006年9月5日(火)
特に新しい情報はなし。上記の下関における目撃情報は、その真偽が不明。また報道によると、警察は事件当日の夜に岩国市(広島との県境)で聞き込み調査を行い、その際に藤村容疑者の顔写真を見せて回っていたらしい。

2006年9月7日(木)
遺体発見現場昼頃、山口県警は容疑者の遺体を発見した。見つかった場所は山口県下松(くだまつ)市。山陽自動車道の下松サービスエリアから西へ2km付近の山中で、学校からは東へ5km。幅約2.5mほどの山道にバイクが立った状態で止まっているのを、警察官が見つけた。遺体はバイクから数十m離れた山の斜面にあったという。そばにあったリュックサックには、男子学生の運転免許証が入っていた。傾斜地で約1m離れた2本の木の幹に梱包(こんぽう)用のビニールひもが引っ掛かり、遺体は根っこの近くに横たわっていたという。指紋などから、容疑者本人と確認。遺体は損傷が激しく、一部は白骨化していた。少なくとも死後数日は経過している模様。現場の状況から、捜査本部は容疑者が事件から間もなく自殺したとみている。遺書は見つかっていない。今後は司法解剖で死因や死亡日の特定を進め、容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検する。

同日行われた山口大での司法解剖の結果、遺体は死後約10日経っていると判断された。明確な死因は不詳だが、捜査本部は首つり自殺による窒息死とみている。自殺に使ったビニールひもは、財布にあったレシートから犯行直後の8月28日正午前に下松市内の量販店で購入したとみられる。また、現金3千円が残っていた。携帯電話はリュックサックの中に入っていたが、電池パックは外され、犯行後の通話はなかった。

■事件の真相は (2006年9月12日)
容疑者死亡によって、真相解明は困難になった。ただ、計画的な犯行と見て間違いなさそうである。というのも、事件前に学校の談話室にいた中谷さんは「藤村君に呼び出されている」と知人に話していたという。つまり待ち伏せしていたわけではなく、最初から会う約束だった。連絡は事件当日に携帯メールであった模様。しかし、どういう内容のやり取りがされていたのかは不明。一部で「学内に中谷さんのストーカーがいた」という話もあるが、それが藤村容疑者だった事を裏付ける情報はない。殺害されたひもに巻いて束ねた部分はなく、端が切断されていた。捜査本部は校内に同じ材質のひもがあるか探したが、見つからなかった。容疑者が一定の長さに切ったひもを用意した可能性が高い。

『週刊新潮』(9月14日号)は、捜査関係者の話として「現場には容疑者の精液が残っていた」という情報を載せている。それが本当ならば、屍姦を含めた強姦殺人という見方が成り立つ。容疑者が自宅にレイプもののアダルトDVDを大量に所持していたようなので、そうした性的嗜好はあったようだ(ただし想像と実行との間に天地ほどの開きがあることを、忘れてはいけない)。また、乱暴ではなく殺害後に自慰行為に耽った、という説もある。ただ、密室状態を作り出せる研究室があったとはいえ、人目につきやすい学校を選んだ理由はわからない。

「殺した後で自殺する事を、最初から決めていたのでは」とする考えもある。しかし、そこで引っかかるのがひもである。中谷さんの殺害に使われたものと同じ材質のひもを、容疑者は他に所持していなかった。自殺に使われたひもは、学校を出た後に立ち寄った量販店で買ったもの。その際2種類のビニールひもを購入している。1つが首つりに使われ、もう1つは未使用のままリュックサックに入っていた(なぜ2種類購入したのかは不明)。殺害用以外にひもを持っていなかった事から、容疑者が自殺を決断したのは殺害後とみられる。

もっとも、これらの考えは憶測に留まりそうだ。この事件に関して警察が発表する情報は、極めて限定されている。何への配慮かはわからないが、情報公開に消極的。今後新しい情報が出る可能性は乏しい。出たとしても、人々の関心が失われた後になりそうだ。

2006年10月31日(火)
山口県警は事件後に自殺した同級生の男子学生(当時19)を殺人などの疑いで被疑者死亡のまま書類送検し、一連の捜査を終えた。県警は、男子学生が中谷さんを強姦(ごうかん)目的で研究室に誘い出し、ひもで首を絞めるなどした計画的な犯行とみている。男子学生は殺害前日、中谷さんに携帯電話で「課題のやり方を教えてほしい」との内容のメールを送信。中谷さんは「ちょうど学校に行くから教えてあげるよ」と返信したという。

中谷さんの両親は「『なぜ、歩は殺されなければならなかったのか』という私たちの問いかけはずっと続いていきます。私たちに何ができるのか、2人で考えて、生きたいと思います」とのコメントを発表した。

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