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甲子園で優勝したら素晴らしい学校か

あなたは人目のお客様です。

近年にない盛り上がりを見せた今年の夏の甲子園。大会が終わった後も早実・斎藤佑樹投手の人気は留まるところを知らない。これだけの人気は松坂大輔(横浜→西武ライオンズ)以来だろう。ただ、報道を見ていて気になる事もある。

優勝の翌日に早実ナインが帰京すると、学校周辺の沿道には人垣ができていた。その数は約3000人。機動隊含め、約80人の警官が警備に当たった。ほとんどの人が斎藤目当てで、遠方から来た人も多かったようだ。地域住民らしき人が「ずっと応援してました」 「地元の誇りです」と語る映像を見たが、思わず「本当かよ」と呟いてしまった。そう言いたくなる気持ちもわかるが、昔の事を忘れてはいないか。

1. 早実のキャンパス移転問題

早実のキャンパスが新宿区早稲田から国分寺市に移転してきたのは、2001年の事。校舎が建つ前の土地は新日鉄グラウンド(4万5千平方m)だった。そのうち約8割は、1965年に都市計画公園(※)に指定されていた。1990年代に入って新日鉄から市にグラウンド買収の打診があったが、財源不足から実現せず(もし市が買い取った場合は、公園にする計画だった)。そこに早実が移転構想を持ち込んだのである。建築物に高さ制限あるものの、法律的には問題はなかった。ただ、付近の住民からの反対が強かったのである。

彼らはグラウンドが公園になる事を期待していた。その数年前に起きた阪神大震災の教訓から、避難スペースの確保という意識も強かったようだ。また学校が存在する事によって、騒音や風紀悪化といった問題への懸念もあった。国分寺市及び隣接する小金井市の住民から、様々な質問と要望が市と早実に寄せられた。だが、その際にきちんと対応をしなかった。市民の十分な理解を得られぬまま新日鉄・早実・国分寺市で話はまとまり、すぐに工事が始まった。「いくら何でもひどすぎる」と憤慨した住民は少なくない。{私の地元はこの近くにある為、この問題は身近なものとして感じていた}

※都市計画公園とは、都市計画法に基づいて設置および管理される公園である。良好な都市環境の形成、防災など都市の安全性向上、レクリエーション活動の場の確保、都市景観の向上を図ることを目的としている。

また、この移転については早実内でも議論が紛糾した。場所だけでなく、学校のスタイルも変えようとしたからである。例えば、十数年前私が高校生だった頃の早実のイメージは「早大の系列校(正確には系属校)。中等部と高等部のある男子校で、普通科と商業科がある。早大への内部進学率は約60%(普通科)」というもの。それが現在は「男女共学化。初等部設立。商業科の募集停止。早大への内部進学率は、ほぼ100%」という具合である。大きな変革に対し、反対の声もあがった。

しかし、最終的には移転を決断。その計画を推進していたのは、奥島孝康・早大前総長(当時)を中心とする大学理事会だった。推定130~140億円の費用について、奥島は「現在の校地等の資産を売却し移転費用にあてる。ただし、20~30億は借金となる見込み」と語った。そこで売られたものの中には、野球部が使っていたグラウンドも含まれた。練馬区にある武蔵関グラウンド。かつて荒木大輔(現西武ライオンズ投手コーチ)も汗を流した場所は、1999年夏に閉鎖。その後新日鉄系建設会社に売却されてしまった(現在はマンションが建っている)。また理事会は「父兄から寄付金を募り、借入金の利子補給にあてる」考えも示した。しかしこの寄付金が、後に別の問題を生む。

2. 早実初等部寄付金強要問題

初等部の開校を翌春に控えた2001年。11月12~15日に2次試験の面接が行われた。子供と保護者に対する面接官は3人。その中央に座っていたのが奥島だった。面接は10~15分程度行われたが、その最後に奥島は「新しい学校ですので、300万円ぐらいのものをいただければ運営が助かります」「入学されれば寄付はお願いできますね」などと確認をしていた。同様の行為は02、03年にも行われ、額は350万円と上昇している。募集要項では「任意で1口10万円、5口以上」と書いてあるが、その7倍もの金額。また試験中にそういった質問をする事について、批判の声があがった。

問題が発覚したのは2004年1月。マスコミ各社の取材に対し、奥島は面接で多額の寄付を要求したことを「私のイニシアチブ(主導)」と明言した。また「小学校の開校は僕が仕掛けたことで、30億円に近い借金をどうやって返していくかを考えた」「(入学前の寄付金募集を禁じた文部科学省などの)通知に反したことは反省している」としたが、「こそこそやったわけではなく、道徳的に恥ずべき事はしていない」などと語っている。 「全員一律にお願いした。納めていない人もいる」とし、面接の合否判定に寄付の有無は考慮 していないことを強調した。

実際のところ、『お受験』情報を交換する保護者の間では、入試初年度から「そういう事があるらしい」という噂が広まっていた。進学塾などでは、「できる限りのことをさせていただきます」と答えておき、合格してしまえば払わなくても済む、と指導していたという。だが、同校は合格者の入学手続きの際にも、寄付の申込金額が少ない保護者に対し、個別に増額を要請していた事が後にわかった。増額要請を受けた保護者の1人は読売新聞の取材に対し、「強制だと感じた」と証言した。早実側も手続き中に再要請した事実があったことを認めたが、「あくまで任意でお願いした」と説明している。

当時の初等部校長だった依田好照は、記者会見では当初「第1回の面接では(寄付金を要求した事実は)ありません」と語った。だが、後に追求されると「学校経営上、苦渋の決断だった」と事実を認めた。更に「(面接での寄付金要請は)平等に本校の教育の本旨にご賛同いただく主旨」などと居直り、最後には「寄付金は返しません」と宣言した。

世間で早実を擁護する者は誰もいなかった。東京都は、経常費補助金(私学助成)の2割にあたる約1億円の返還を学校に命じた。「教育者にあるまじき行為」と非難を浴びた奥島は、務めていた中央教育審議会委員を辞任した。これが2年前の事である。

◆野球部との関連

上記の件は、野球部にも影響を及ぼした。練習環境である。武蔵関グラウンドが1999年夏に閉鎖。そして国分寺移転が2001年。その間は大学や社会人チームの施設を渡り歩く日々が続いた。 「グラウンド確保に必死で、練習に集中できなかった」と和泉実監督も語っている。国分寺キャンパスにはセンター100m、両翼90mの野球場があった。しかし、そこは中等部・高等部兼用の設備。また付近住民の要望により練習時間が制限されるなど、十分に野球に打ち込める環境ではなかったようだ。

状況が変わったのは、2004年7月に王貞治記念グラウンドが完成してから。センター120m、両翼93mのグラウンドの他に室内練習場、投球練習場、クラブハウスも作られた。設備費用は保護者や後援会の寄付金が充てられたのだろう。完成までキャンパス移転から3年以上かかっており、決して簡単に造られたわけではない。場所は八王子市南大沢。はっきり言って学校からは遠く、移動に1時間以上かかる。だが、そこで練習をするようになってからチームは強くなった。それが全国制覇へと結びついたのだろう。

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上記したもののうち、1の移転問題について知っている人は恐らく少ない。しかし2の寄付金については大きく取り上げられ、特に夕刊フジ(ZAKZAK)の舌鋒には鋭いものがあった。それが今では、学校を讃える記事を書いている。「昔は昔」と割り切っているのかもしれないが、その変わりっぷりには苦笑させられる。

余談だが、「早実といえば強豪ですからね」と話すコメンテーターは、野球の記録をちゃんと見ていないのではないか。夏出場27回は立派な数字だが、そのうち14回が戦前のもの。確かに王貞治や荒木大輔といったスター選手はいた。特に荒木の在籍した1980-82は甲子園春2回夏3回出場という傑出した記録が残っている。しかし、その後の23年間は春1回夏2回出場に留まる。国分寺に移ってからは、今年のセンバツが初めて。報道のように過去の栄光を重視するなら、「古豪」と表現した方が適当だろう。

ちなみに、西東京地区で近年最も強いのは日大三(町田市)。過去10年間で春3回夏5回甲子園に出場ており、2001年夏には全国制覇を果たしている。今年の予選でも決勝まで進んだが、早実相手に延長11回4-5でサヨナラ負けを喫し、4年連続の甲子園行きを逃した。予選から本大会を通じて、早実と延長まで戦ったのは駒大苫小牧と日大三だけ。今後も早実にとっては手強い相手となるだろう。

「地域住民の誇り」となった早実の選手達は、これまでとは別の目で見られる事になる。支援を受けやすくなるだろうが、注目度が高い分その反動が怖い。昨年の駒大苫小牧のような問題(「部長による暴行」「部員の飲酒・喫煙」)が起きたらどうなってしまうのか。私は別に「高校生らしさ」といった幻想を期待してはいないが、つまらない騒動は見たくない。選手及び関係者はもちろん、ファンにも節度をわきまえて欲しいものだ。

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