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[T32] 愚かなのは男か女か:トーキョー・バビロン

トーキョー・バビロン作者: 馳 星周出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2006/04メディア: 単行本 馳星周が現代の東京を舞台に、企業から金を騙し取ることを狙った男と女を描く、ハードボイルド犯罪小説。 外国人犯罪者は出てこないが、やくざ・暴力団のフロント企業・覚醒?...

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馳星周【トーキョー・バビロン】

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馳星周【トーキョー・バビロン】

  著者:はせ・せいしゅう
  出版社:双葉社  価格:1785円
  単行本:613p   初版:2006年4月

   評価:80点

この小説の主人公は3人。
1人目は男。学生時代に起業したITベンチャーが成功し、一躍時代の寵児となった。しかしITバブルが弾けた後に莫大な借金を抱え、今はヤクザにこき使われる日々。
2人目も男。大学を卒業した後、サラリーマンになるのが嫌でヤクザの道へ。だが頭に血が昇りやすい事を疎んじられ、フロント企業の仕事に回される。
3人目は女。決して美人ではないが、抜群のスタイルと頭の回転の速さでNo.1キャバ嬢になった。しかし肝臓を患い、酒を飲めない体へ。今後の生活に不安を抱えている。

彼らに共通するのは「現状に不満を持ち、なるべく多くの金が欲しい」事。この3人に目をつけられたのが、違法カジノにハマって借金を重ねる男。彼は消費者金融で働いており、会社の闇の業務を一手に引き受けていた。こいつをうまく利用すれば、会社から金を引き出せる。手を結んだ3人は、男への接触を試みる…というのが、話のあらすじ。

しかし、これがすんなりとうまくいかないわけで。取り分の争いもある。表面的には手を携えていても、皆頭の中は「いかに出し抜くか」でいっぱい。そういった駆け引きの描写が、なかなか巧みだ。あっと驚くような展開はないが、最後まで楽しませる作品。1つ残念なのは、頭脳を売りにしている人物がそれほど賢く感じられない事。だからこそ内容が膨らむのかもしれないが、もう少し冷徹な方が話は締まる。

なお、タイトルとなっている【トーキョー・バビロン】だが、この言葉は作品中には一切出てこない。バビロンとは旧約聖書におけるバベルで、キリスト教文化圏においては退廃した都市の象徴とされている(『バベルの塔』の話が有名)。恐らく、そういった意味を込めてつけたのだろう。

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馳星周の作品は、これまでのところ【楽園の眠り】 【走ろうぜ、マージ】以外全て読んでいる。特別気に入っている、という意識はない。だが、何となく読んでしまう作家だ。

彼の書くジャンルはノワール(暗黒小説)に分類される。即ち「ミステリ小説の一分野。犯罪者の視点に立ったものや、過激な暴力を盛り込んだリアルな作品」(はてなダイアリーより)。作品によく登場するのはヤクザ、マフィア、悪徳警官、水商売女。そして彼らが求めるのは金や権力、覚せい剤や麻薬。それらを手に入れる為に人を騙し、殴り、殺す。いい奴はひどい目に遭うし、悪い奴はロクな死に方をしない。舞台となるのは新宿歌舞伎町(【不夜城】)が多く、他には台湾(【夜光虫】)、バンクーバー(【ダーク・ムーン】)、バンコク(【マンゴー・レイン】)など。世界中のどこに行っても、悪い人間はいるものだ。

話の結末がワンパターンで、マンネリが感じられる時期もあった。しかし、2003年に発表した【生誕祭】以降は作風に変化が見られる。作中の暴力シーンと死ぬ人数が減ったのである。銃の代わりに頭を使う連中が増えた。私はその変化を好ましく感じている。

ちなみに馳星周とはペンネームであり、彼がファンだった香港映画スターの周星馳の漢字をひっくり返したもの。しかしながら馳が【不夜城】でデビューした1996年、周星馳を知る日本人は少なかった。しかし、後に監督・脚本・製作・主演をした映画【少林サッカー】【カンフーハッスル】が日本で大ヒット。「チャウ・シンチー」の名は一躍知られるようになった。そして周が来日した際に馳と対面、2人は友達になったのである。

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トーキョー・バビロン作者: 馳 星周出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2006/04メディア: 単行本 馳星周が現代の東京を舞台に、企業から金を騙し取ることを狙った男と女を描く、ハードボイルド犯罪小説。 外国人犯罪者は出てこないが、やくざ・暴力団のフロント企業・覚醒?...

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