Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
 ※言及リンクを持つ記事からのみ、受け付けています。
http://gachapin99.blog48.fc2.com/tb.php/26-eb723a98

-件のトラックバック

-件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

岩隈問題

あなたは人目のお客様です。

昨日、岩隈久志選手の去就が正式に決まった。
ようやくおさまったこの騒動を、少し整理してみたい。

○プロテクト枠と分配ドラフト
昨年7/7にオーナー会議が開かれオリックス・ブルーウェーブ(旧オリックス)と近鉄バファローズ(近鉄)が合併し、オリックス・バファローズ(オリックス)が誕生する事が決定。ここで問題となったのが、選手数だった。一球団が年間支配下に置く事のできる出来る選手数は、最大70人と決まっている(野球協約79条)。しかし2球団が合併すれば約140人となり、大幅なオーバー。これに対し、選手枠を特別に70→80人まで一定期間拡大し、全球団で選手の雇用確保を努める事になった。問題は選手の振り分け方である。当初オリックスは「まず自分達で先に28人決めるので、残りの選手達を他の球団にお願いしたい」と話していたが、「その数は多すぎる。残りものを押し付けられる身にもなってみろ」と、他球団から強い反発を受けた。そこで妥協案としてまとまったのが「オリックスがまず25人を優先して保有し、残りの選手をウエーバー方式で各球団に振り分ける」という事だった。こうして「プロテクト枠」が決定された。

だが、この時球団経営者側は、選手及びファンの声は全く聞いていなかった。否、聞く耳を貸そうともしなかった。それに対する怒りの声の大きさは、皆さんもご存知の通りである。選手会を支持する声が全国に広がり、遂にはストライキを実施。新球団が参入する事になり、東北楽天ゴールデンイーグルス(楽天)が誕生した。

こうなると、当初決めたプロテクト枠とは環境が違ってくる。しかし、大きな変更は起きなかった。まずオリックスが25人獲得し、その後楽天・オリックスの順番でそれぞれ20人ずつ選択していく事になった。この「分配ドラフト」について楽天は「新規参入球団に不利なので、見直して欲しい」と訴えた。が、決定は覆らず。

○25人に誰を選ぶか
オリックスとしては当然、この25人枠に旧オリックスと旧近鉄の精鋭を揃えるつもりだった。合併した球団が前より弱くなっては仕方ない。しかし、近鉄で問題となる選手が3人いた。

まず、磯部公一
近鉄の選手会長として、合併反対を最後まで訴えていた。その強硬な姿勢は、他球団の選手から反発を受けたほど。オリックス入りには、最初から全く興味を示さなかった。
結果:プロテクトから真っ先に外された。東北楽天イーグルスに移籍し、初代キャプテンに選ばれた。

2人目は中村紀洋
2002年末にメジャーリーグ(MLB)を希望してFA宣言。しかし結果として近鉄に残留し、6年30億円の契約を結んだ。しかしMLB希望の意思を持ち続けており、契約を解除する可能性が報じられた。
結果:プロテクト枠入り。ポスティングでMLBに行きたがっているが、獲得表明している球団は、今のところない。オリックス残留濃厚?

そして、3人目が岩隈久志である。
彼については、昨年まで知っている人は少なかったのではないだろうか?スラッとした甘いマスクの持ち主で、身長は189cmと上背がある。150km近い速球とスライダーを武器にした投手。過去2年の成績は以下の通り。
  2003年 試合数27試合 15勝10敗 防御率:3.45
  2004年 試合数21試合 15勝02敗 防御率:3.01
パ・リーグでは、松坂大輔(西武ライオンズ)に次ぐ実力者と言っていい。彼は最初から、オリックス入りに難色を示していた。しかし、球団側は「問題ない」と判断。
結果:プロテクト枠入り。新生オリックスのエースとして期待される存在。

……と、なるはずだった。しかし岩隈はオリックス入りを拒否。不満を感じたのは、彼だけではない。旧オリックス選手達もそうだった。が、拒否し続けたのは岩隈だけ。誰に会い、何を話しても意思を変えなかった。これは球団にとって大きな誤算であった。

○岩隈が強く抵抗できた理由
そもそも企業合併というのは、働いている大半の人間にとってありがたい話ではない。組織の再編成や人員削除が行われ、労働環境が大きく変わる。それは一般企業でもプロ野球でも同じである。そうなると、外に出ていきたがる者も出てくる。岩隈もその1人であった。彼を支えた理由は、大きく分けて3つあるだろう。

1. 好成績を残し、能力に自信を持っていた。
2. 社会のイメージが「選手側=正義、球団側=悪」という図式だった。
3. 9/23の労使交渉で、オリックス・小泉社長は「新球団入りについては、選手の意思を尊重する」と発言した

この中で重要な意味を持ったのが、3であった。オリックスは何か具体的に約束したわけではない。 あくまで口頭の話である。だが岩隈と彼をサポートする選手会は、そこに徹底的にこだわった。球団側は何とか話をまとめようとしたが、1つ弱点があった。近鉄選手の意思確認については、基本的に近鉄幹部に任せっきりだったのである。「岩隈は大丈夫です」とオリックスに報告した
のは近鉄・足高前球団代表であり、小泉社長はそれを信じてプロテクト枠入りを決めた。従って岩隈から「そんな事は認めていない」と言われると、反論するのは難しかった。
ただ、球団としては引き下がるわけにはいかない。遵守すべき野球協約や統一契約書を持ち出し、「球団の支配下にある選手は、契約に関して勝手な行動は許されない」と対抗。こうして事態は混迷の一途を辿る。

○楽天に決まるまでの経緯
岩隈にとっての楽天は「近鉄の同僚が加入した」「仲の良い義父がコーチにいる」など、良い条件があった。しかし、最初からこだわっていたわけではない。「金銭トレードで楽天に行かせて欲しい」と話す岩隈に対し、球団は「いや、パ・リーグはダメだ。我々にもメンツがある」と拒否。セ・リーグへの移籍可能性を示唆した。これに興味を示したのが、読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズ、阪神タイガース。大型トレードが噂されるようになった。だが、交換される方としては納得がいかない。トレード候補の選手は不快感を露わにした。岩隈の希望が楽天1本になるのは、これ以降である。
その後も岩隈と球団の話し合いは、平行線が続いた。パ・リーグ小池唯夫会長は「とりあえず1年間オリックスでプレーして、その後でまた話し合うのはどうか」と提案。だが、それは誰の賛同も得られない迷案であった。また楽天側は「岩隈が来てくれれば嬉しい」と発言し、それに対しオリックスは「タンパリング(事前交渉)ではないのか」として怒った。楽天は非を認めず、他球団も静観の構え。ようするにオリックスは見捨てられたのである。
そして12/23、オリックスは岩隈久志選手の楽天への金銭トレードを発表した。

○岩隈の行動は正しかったのか
基本的には正しくなかった、と私は判断する。選手は契約を守るべきであり、球団合併という一大事があった為に許された特例と言っていい。しかし球団側及びプロ野球機構側にに問題が色々あったのも、また事実である。例えば新生オリックス・バファローズの新しいユニフォームを見て欲しい。元のチーム2つのユニフォームを合わせただけのデザインに、「新たにやっていくぞ」という意気込みがまるで感じられない。球団合併についても、同様に安易に考えてはいなかったか。

昨年多くのファンを失ったプロ野球。だが、嵐はまだ過ぎ去ったわけではない。「新球団発足」「セ・パ交流戦」といった要素の新鮮味は、いつまでも続かない。その事を肝に銘じておかなければ、このまま衰退の道を歩んでいくだけだろう。

この記事を読んだ方は、クリックお願いします→ブログランキング バナー
■コメント
Takahara_Mikako
- 2005/01/18 23:27
正しいかそうでないかで言ったら、確かに社会人ぽくないというか労働者ぽくないというか。なのに、あそこまですがすがしく意志を貫かれると、ワタクシ的には気持ちいいものがあります。 プロ野球、盛り上がればいいなぁと思う今日のこのごろ。

★岩隈のイメージがさほど悪くならなかった理由。それは「とにかく合併球団ではプレーしたくない」という事を前面に打ち出したから、という気がしますね。駆け引きなどをチラつかせたら、話は違っていたかも。

いっせい - 2005/01/19 11:10
難しいよね この問題最近の選手はダダこねすぎです、井川にしても上原にしても。。。 君たちは僕らの年収を一日いや半日とかで稼いでいる2日 3日で稼いでいる井川クラスでも一週間ぐらいで稼ぎ出してるんだし 年間実働200日で計算したらもっと短い期間になる ある程度制約あってもいいんじゃないかな~って思うけどね。 今回のイワクマの件は 選手の意思を尊重すると 企業が合併する場合 社員の意思で入るか選べる ってのとか あってややこしいけど 今回は 俺は イワクマは楽天で良かったおもうよ オリ近も楽天も なんか好きになれないけどね・・・・・・ これがライブドアだったら、 よし オリックスや巨人を潰してやれ いわくま って思ったかもしれないけどね

★コメントありがとうございます。恐らくGREE利用者のコメント第1号。年俸については、かつてニュースステーションが「投手の1球いくら」とか「打者の安打1本何円」とかやってましたね…。他の選手については、また今度書くつもりです。確かに岩隈はライブドアで良かったんでしょう。これで読売だと、「またかよ」という声が確実に聞こえたでしょうし。新規参入について、楽天は昨年ライブドアに比べてイメージが悪かったですが、これから十分取り返せるでしょうね。

ハム - 2005/01/20 15:21
野球はそんなに詳しくないのですが・・・うちの実家からオリックスの球状が見えるくらい近いんですよね。昔はグリーンスタジアムっていって友達とイチロー見に行ったりしたのに、この前神戸帰ったときとかYahooBBスタジアムとかいって名前変わってたし・・・で今度はバッファローズと合併で・・・なんかはたから見ててもね、なんかどうなってんの?っておもいますけどね・・・選手の人もっと感じてるでしゅうね。 ハム

★そうですか、球場が見えるくらい近くにお住まいなんですか。確かに球団名だけでなく、球場も名前が変わってますね。選手が感じる違和感はかなり大きいものがあるでしょう。
スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
 ※言及リンクを持つ記事からのみ、受け付けています。
http://gachapin99.blog48.fc2.com/tb.php/26-eb723a98

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

Twitter

       過去のログはこちら

各種プルダウンリスト

ベストセレクション

■【書評】
書評格付け400
■【映画】
映画格付け300

文字の拡大・縮小

プロフィール

ガチャピン

作っている人:ガチャピン

東京のIT系企業に勤める男。1977年生まれ。趣味は読書、スポーツ観戦、トレーニング、ブログ、映画鑑賞。

全タイトルを表示

TopHatenar Map

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

クリック募金

管理人へのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。