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伊坂幸太郎【死神の精度】

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伊坂幸太郎【死神の精度】
 作品名:しにがみのせいど
 著者:伊坂幸太郎(いさか こうたろう)
 出版社:文藝春秋 初版:2005/6/28
 頁数:275p 価格:1500円
 ◇目次
  ・死神の精度
  ・死神と藤田
  ・吹雪に死神
  ・恋愛で死神
  ・旅路を死神
  ・死神対老女


 評価:85点
--------------------------------------------------

伊坂幸太郎の作品は、過去に『重力ピエロ』『アヒルと鴨のコインロッカー』を読み、『チルドレン』は途中まで読んだ。『アヒルと…』についての記事で書いたが、私の中で作家としての評価は「まあまあ」であり、決して高いものではなかった。が、しかし。この作品は良い。非常に気に入った。

6つの作品が収められた短編集で、主人公は死神。といっても大鎌を持った骸骨ではなく、姿は人間の格好をしている。死神社会にも組織はあり、まず情報部の死神が死ぬ人間を選びだす。そしてその人間に調査部の死神が派遣され、実際に接触した上で死ぬ事は「可」か「見送り」を判断する。調査期間は最長1週間。「可」となった人間は、8日目に何らかの理由で死亡する…というシステムになっている。主人公の死神は調査部に属していて、それぞれの作品で人間とのやり取りが描かれている。

伊坂作品にはエキセントリックな登場人物(キザな性格をしてたり、よく軽口を叩いたり、皮肉ばかり言うようなキャラ)がつき物だが、この死神も変わり者である。人間の死について特別な感情は抱いておらず、淡々と仕事をこなす事がモットー。人間の事は尊敬していないが、彼らが作り出す音楽はこよなく愛している。仕事をする時は必ず天気が悪い…などなど。しかし、「人間とは一線を画した存在」を描く上で、それが実にうまくはまっている。

長編としての話だと辛くなってくるだろうが、短編として描いている点も○。調査対象が変わっていく事で新鮮さが保たれている。死神と人間とのとんちんかんなやり取りに笑ってしまう部分もあるが、たまに見せる気遣い(のようなもの)にグッとくる。6編のうち、最も長い「旅路を死神」の出来は正直イマイチ。ただ、それ以外はどれもいい。ミステリーとしての深みはないし、全体のノリは軽い。けれども、楽しめる内容だ。

先日の第134回直木賞には東野圭吾【容疑者Xの献身】が選ばれた事は既報の通りだが、この作品も候補作だった(もし私が選考委員であったなら、こちらの方を推したかもしれない)。今回受賞されなかった事で、伊坂幸太郎は『重力ピエロ』『チルドレン』『グラスホッパー』に続き、4度目のチャンスを逃した。しかしながら、受賞する/しないに大した意味はないのかもしれない。読者にとって大事なのは、「読んで良かった」と思える作品かどうか、ただそれだけなのだから。

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