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ホワイトバンドは詐欺なのか

あなたは人目のお客様です。

ホワイトバンドに関して、私はこれまで3つの記事を書いた。
     ホワイトバンド   カラーバンド  ホワイトバンドと少年十字軍
いずれも多くの人に読んでいただき、なかなか反響もあった(よくわからないところからリンクやトラックバックもされた)。最後の記事をアップしたのは10月3日。それから約40日が過ぎた。秋も終わりに近づき、夏に起きたホワイトバンドの熱狂は遠いものに感じる。しかしながら、ブロガーにとっての関心はまだ失われていないらしい。ブログ検索エンジンテクノラティによれば、11月9日の昼には「ホワイトバンド詐欺」が検索ワードのランキング2位。というのも、前日に以下のような報道があったからである。

ホワイトバンドを目印に、世界の貧困をなくす活動を進める「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンの実行委員会などが8日、東京都内で記者会見し、ホワイトバンドの売り上げから25万ドル(約2925万円)を世界エイズ・結核・マラリア対策基金に拠出すると発表した。ホワイトバンドをめぐっては、売上金が貧困国への直接支援ではなく、政策提言や啓発活動に使われることを知らなかった購入者から疑問の声が出ていた。キャンペーンは5月にスタート。ホワイトバンドを付けたサッカーの中田英寿選手らが無言で指をパチンと鳴らし、「3秒に1人、子どもが貧困で死んでいる」と訴える映像(クリッキングフィルム)が話題になった。1本300円で販売されたバンドは若者を中心に人気を集め、これまでに400万 本を出荷した。キャンペーン事務局によると、9月末の売上金は約9億6600万円(販売個数 約322万個)。製作費や流通経費を引いた約3億8300万円が「貧困を生み出す構造を変えるため、各国の政策を変えさせる活動」に充てられるという。
   ---時事通信の記事を、一部補足


「収益の使途は今秋以降に決定」という話を聞いていたが、その第1弾という事だろう。これについての反応は冷ややかなもので、「売り上げが約10億円なのに、たった3%か」とか「寄付しないとまずい雰囲気になってきたので、とりあえず適当なところを探したのではないか」と言われている。 だが、これが収益の用途の全てではない。そしてプロジェクトの目的「アフリカの貧困撲滅」を実行する為には色々な方法がある。感染症対策に目を向ける事は間違っているとは言えまい。

世の中にまかり通っているホワイトバンドは詐欺だという論調に、私は疑問を感じている。参加企業の利益をはじめ、金の使い方に疑問を感じるのは理解できる。それは営利的な慈善事業と表現してもいいからだ。ただし、収益の用途は当初掲げたものから大きく外れているわけではない。説明不十分という面はあるだろう。それでも、嘘をついたわけではない。 この意見を詭弁と感じるだろうか。ただ、よく考えて貰いたい。

「てっきり募金になるんだと思っていた。NGOの活動費になるなんて知らなかった」 ホワイトバンドを購入した人間から、こういう証言はよく聞かれる。ホワイトバンド=募金と考えている人は相当数いる。時として、販売する店に「売上は募金となります」と貼りだしてあるほどだ。もしそういう説明を聞いて買ったとしたら、それは気の毒な事だ。自分に間違った情報を流した相手に、大いに怒って欲しい。店に問題があったとしたら、返品を要求してもいいくらいだ。

しかし、こういう人はどれだけいるだろう。買った人の理由を尋ねると 「みんな持っているから」「今流行っているから」「ミスチルの櫻井さん(他有名人)がつけてたから」という回答が目立つ。彼らがホワイトバンドの目的を知ろうとしたのか、大いに疑問だ。広告にURLが載っている公式HPを見れば、説明が載っている。それを見た人がどれだけいるのだろうか。確認もせずに「説明不足だ」と声高に叫ぶのは、いかがなものか(発売直後に買った人や、ネットが見られない環境の人などは除く)。 あるいは、こういった説明がパッケージに記載されていれば良かったのか。

注意!
この商品の収益は、アフリカ貧困撲滅の為にNGOの活動費などに使われます。直接 支援や募金に充てられるのではありません。その事を理解された上で、ご購入ください。


……親切かもしれないが、手に取った人は買うのをためらうだろう。売る方としてもいちいち説明せねばならず、大変である。そこまで求めるのは酷だろう。もしホワイトバンドを購入して後悔している人がいるなら、その300円は「勉強代を払った」と捉えた方が賢明ではあるまいか。「今度似たような事があったら、しっかりと考えてから買おう」そう感じたなら、決して高くはない額だと思う。

こういう事を書いていると「ようするにホワイトバンド賛成派なんだろ」と思われるかもしれないが、私は別に賛成でも反対でもない。これまでの記事でも、このプロジェクトの長所と短所両方について書いてきたつもりだ。賛成するも反対するも、個人の自由だと考えている。ただ、自分の信じる説を人に勧めている人には、それなりに考えていて欲しい。

例えば賛成派がアフリカの貧困は大きな問題だ。それに取り組む事に自分は賛成。その意思を示す為に、バンドを身につけていると言ったとしよう。個人の動機としては十分だ。ただ、「貧困の原因って何だろう」「どうすれば解決できるのか」「プロジェクトに寄せられる批判については、どう思うか」といった具体的な質問をすると、途端に黙り込む。そこで堂々と主張をする人間は、滅多にいない。「難しい事はNGOに丸投げで、自分はこの企画に賛同しているだけ」というのは、いささかカッコ悪いのではないか。人に勧めるくらいなら、もう少し勉強すべきだろう。

これは余談だが、***というデザインは個人的にあまり好きではない。「3秒に1人の命が失われる」 その事はわかった。ただ、それを前面に打ち出す必要はあるのだろうか。たまにハンドルネームの語尾に***と付けている人間をネットで見かけるが、そうやってアピールする彼らに問いたい。
日本でホワイトバンドが発売されたのは、今年の7月2日。3秒に1人と計算すれば、今日まで377万人以上の命が失われている。日本でいえば静岡県、国だとニュージーランドの人口に匹敵する数字だ。時計を見ながら3秒に1度目の前で人が亡くなる光景を想像して、私は恐ろしくなった。ハンドルネームの3つの*を見る度にそれを思い出すのだが、あなた達自身は そういう恐怖を感じないのだろうか。そして失われた命に対し、これまで具体的に何を考え、行動してきたのか。教えて欲しい。
イギリス版のようにMAKE POVERTY HISTORY(貧困を歴史に)といったメッセージでも良かったのではないか。私はそう思う。

話を戻そう。
一方反対派では得体の知れないNGOより、然るべき団体に募金すればいいという意見が圧倒的に目立つ。この国では募金が大人気。では、どこに寄付すればいいのか。緑の募金?緑化推進だな。赤い羽根?そっちは社会福祉。ユニセフ?うん、それはありだ。実際、アフリカ支援に取り組んでもいる
だが、いくら名が通っているとはいえ「ユニセフ(のような国際有名機関)に任せておけば大丈夫」という考えは早計である。ユニセフとてやった事が必ずしも有効とは限らないし、世界全ての地域をカバーできるわけでもない。それは国際政治において、国連が万能ではない事に近い。そういった手の届かない面をカバーするのがNGOである。例えばワールド・ビジョン・ジャパンは世界で貧困にあえぐ子供達の為に、独自の自立支援プログラムを行っている(詳しくはこちら) 。

この団体もホワイトバンドプロジェクトに参加しているが、だからといって即胡散臭いと決めつける必要はないだろう。信頼できるかどうか、個別に判断すべきではないか。いずれにせよ「寄付すればそれでもうOK。あとは任せた」という考えは発展性に欠け、NGOに丸投げしている賛成派の人間と大差ない。説得力に欠けると言わざるをえない。 賛成でも反対でも考えの土台をしっかりと作り、先を見据えた上で意見を述べてもらいたい。「アフリカの貧困を救いたい」という意識で賛成・反対しているならば、アプローチの仕方こそ違え、目的は同じ。お互いの意見を認め合えば、より良い方法が見つかるかもしれない。いずれにせよ、プロジェクトの結果が出るのは、早くても数年先の事。あるいは10年かかるかもしれない。今の段階で全ての事を明言できるわけではない事も、考慮しておく必要がある。

さて、このプロジェクトでは年末に大きなイベントが行われる。12月3日と4日にさいたまスーパーアリーナで開催されるこのWhite Band Fes.(ホワイトバンド フェス)である。会場ではライブの他に世界の貧困を取材した映像などが上映される。また会場周辺でもパネル展示や無料イベントを通して“世界のまずしさ”を賛同アーティストたちと共にに見つめ直す機会も設ける…らしい。

恐らく多くのマスコミが取り上げると思うが、私としては参加者の反応が気になる。批判意見が増えた今日で、夏の時のように盛り上がれるのだろうか。またプロジェクトとして重要なのは、一時の熱狂より地味でも継続していく事。もしかしたら、この2日間が最後の打ち上げ花火になるかもしれない。2005年の終わりと共に、ホワイトバンドは消えていくのだろうか。

-------------------------
2005/11/11
11月8日に行われたホワイトバンドプロジェクトの記者会見について、探偵ファイルが記事にしている。
   ついに晒したホワイトバンド【売上内訳資料付き】   ホワイトバンドの行く末
報道陣とは、どうにも冴えないやり取りだったようだ。アドボカシー【advocacy】という言葉を使っても理解されにくい事は、事前に想像できそうなものだが…。プロジェクト側には口達者なスポークスマンがいないらしい。

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■コメント
Y氏 - 2005/11/10 15:46
Yもホワイトバンド、身に付けています。以前にもコメントしたと思いますが、櫻井さんに賛同出来るから・・・その程度のものです。深く考えを持ってのことではないです。たぶん・・・ただバンドを身に付けてからは、コンビニとかで買い物をしたさい、細かいお釣りを募金箱に入れるようになりました。確かに、その後のことは、NGOや募金団体に丸投げしているのかもしれない。しかし、バンドの収益や募金がどんな形であれ、有効に生かされるならば、それでいいとYは思います。ま、有効に使われればですけどね。

★ええ、確かにコメントをいただきました。覚えてますよ。ホワイトバンドによって、Y氏さんの意識に変化が出ているんですね。その事についてはバンドの良い影響でしょうし、つけるきっかけは好きな有名人でいいと思います。 ただ、誰かに「これはいいんだよ」と勧める人が「ホワイトバンドって何をやろうとしているの?」と問われてあまりよく知らない場合はどうかな、とは感じるんです。詳しく知っていれば偉いわけではないですが、勧める身として責任はあるんじゃないかと。 もっとも、最終的に人なり言葉なりを信じる・信じないという話になるんでしょうけどね…。

seri - 2005/11/10 21:54
本当に。。あたしはやはり台湾にいるので直接持っている人はあまりみかけませんが。後輩が一人つけてます。どうでもいいことですが私もあのデザインは個人的にすきではありません。あと他の方のブログを見てると「ホワイトバンドを一緒につけよう!ともに貧困を考えよう!」と熱く書かれてる方がなかなかいましたが。。最近その方たちのブログを見たら「だまされた!」とか「こんなの買う暇あったら他のとこに募金しよう!」とか。急に意見が変わっているのを見て「なんだかなぁ。。」と思います。私は周りでNGOに関わっている友人が多いのでNGOの活動費にあてられようが直接支援費用にあてられようが私にとっては大差ありません。もちろん活動費といってもまた、その内訳はどうなっているかはわかりませんが。。 一連の出来事で、「だまされた!」と怒るばかりではなく、これを通じて様々な人が世界の問題について目を向けてくれたら。。と思います。。

★「募金が正しくてNGOはダメ」という発想がどこからくるのか疑問です。NGOについて社会認知度が低い面はあるでしょうが、「お上に任せておけば間違いない」という人頼みの意識は感じますね。 おっしゃる通り、資金を有効に活用できればそれでいいわけで。募金集めにしてもNGOが関わっているって、わかっているんですかね? 良いか悪いか、○か×かという議論からもう一歩先に進めばいいな、と思います。

エリ - 2005/11/11 17:25
ホワイトバンドは本屋さんでみかけて、後で何だったのかを知り、買おうと思ってたら、実は直接アフリカに寄付されないことを知って買うのをやめました。その他のカラーバンド、***入りのデザインだったことなど今日知ってちょっと勉強になりました。普段ニュース見てるつもりでもまだまだ知らないことあるなと実感しました。

★普段どのようなニュースをご覧になっているかわかりませんが、ホワイトバンドに関しては賛成か反対か、どちらかに偏った報道をよく目にします。 むろん、人によって判断基準は様々だと思います。ただ、もし色々と情報を手に入れる事ができるならば、知識を得る前に安易に結論を出さない方がいいのでは、と私は考えます。

Ray - 2005/11/12 3:02
興味深く読ませていただきました。^^ 前にも語ったかも知れませんが、このホワイトバンドの誤解って、「意思表示のためにつけて!」とは確かに言ってましたが、「募金のために買って!」とは言ってないんですよね。^^;  ただ確かに収益の用途を透明にすることは、NGOの活動透明にすることにも繋がるのでもう少し説明あっても良かったかもしれません。 ちなみに僕は政治学メジャーなので、やはり政治専攻の友達にはしっかり意思表示の意味合い込めてカラーバンド巻く人が多いです。 そんな僕はイエローバンド。^^

★プロジェクトの主旨としては「賛同者はその意思を示して欲しい」という事だったので、別に既製品を身に付ける必要はないんですけどね。ただ、売る方としては「別に買わなくていいですよ」とは言いにくいでしょうね。 うまくいってない面が多いのはNGOの責任もありますが、日本でNGO自体がさほど認知されていない、という現状も示している気がします。 Rayさんはイエローバンドですか。最近つけている人をちらほら見かけますね。暇な時の話題にはいいんですけどね。「それって何のメッセージか知ってる?」と訊いて、よくわかってない人をからかったり。Rayさんとその友達みたいな人には言えませんけどね(^^;)

きりんじんべ~ - 2005/11/13 20:09
なんだか悲しいですね。世界にはたくさん貧困で苦しんでいる人達がいるというのに、なんだか今回は詐欺やらいろいろ問題の方に目がむいてしまいましたね。NZにいた時、募金活動は毎日の日常として普通に行われていました。子供からお年よりまで参加して。(特にNZでは南半球で10代の若者の自殺率が1位らしく、よく子供達がもっと若者に活動ある場所を作ろう募金を行っていました。)例えばカフェやスーパーでは、白血病にかかった子供達を助けようという募金をするともらえるバンダナを店員全員が身につけていたり(ちなみに1枚5ドル=400円くらい。)、ほんと日常茶飯事でした。もちろん今回のホワイトバンドについては、また別問題ですけど。。ドイツでもハリウッドの俳優達が指をパチンとするCM見ました。U2のボノ(ノーベル平和賞ノミネートされていた。)もでていましたし。←だからといってこの募金が詐欺ではない!みたいな保障はどこにもありませんが。このホワイトバンドについては、私だったらこんな大規模に行われたイベントなわけだから、1つの募金活動として私はそんな気になりませんけどね。

★NZの話は興味深いです。自殺率が高い事はどこかで聞いた事ありますけど、そんなに募金への意識が高いとは知りませんでした。 ホワイトバンドは世界各国で行われていますが、やり方は国によって様々でして。特に反感なくスムーズにやっているところもあると思いますよ。日本でもやっている事が○か×かで決めつけるより、どうすればより効果的か模索していく事を継続していければいいんですが。



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