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東北楽天の人事

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25日、東北楽天ゴールデンイーグルス(以下、楽天)田尾安志監督(51)が解任された。この件を含め、楽天の人事について考えてみたい。

◆成績
残り1試合の段階で、38勝96敗1分け。首位のソフトバンク・ホークスとは50.5ゲーム差、5位の北海道日本ハムファイターズとでも24ゲーム差という、ぶっちぎりの最下位である。勝率は.284。現在セ・リーグ最下位の広島でも勝率.403という事を考えると、かなり低い数字である。
個人成績を見ると、野手で評価できるのは磯部公一(外野手)、山崎武司(内野手)、吉岡雄二(内野手)の3人。投手では岩隈久志のみ。もっとも、評価といっても「他の選手と比べればマシ」という程度。チームの成績が悪い事について、田尾監督に責任がある事は確かである。だが、ここで考えなくてはいけないのは「楽天が1年目の球団」という事だ。

◆チームの設立と補強
昨年楽天が誕生した事について、球界は歓迎したわけではなかった。もともとオーナー会議は「まずオリックスブルーウェーブと近鉄バファローズを合併させる。そして更にもう1つの合併球団を作り、全10チームにして1リーグ制にする」という計画を抱いていた。1つ目の合併話はまとまり、オリックスバファローズが決定。しかしもう1つの合併話(千葉ロッテと福岡ダイエー、もしくは千葉ロッテと西武)がまとまらず、選手やファンからの強い反対もあって2リーグ制を維持する事に。その為パ・リーグに新たに球団を加える必要があり、ライブドアと争った結果楽天が選ばれた。選手が1人もいない中での出発。分配ドラフトが行われたが、それは新球団にとってかなり不公平なものであった。{詳しくは岩隈問題を参照。} この時楽天側が望んでいたもの、それはエクスパンションドラフトであった。
 エクスパンションドラフト expansion draft
新球団が既存球団から選手を随時指名していく方式。メジャーリーグ(MLB)では1960年、61、68、76、92、97年と過去6度行われ、ダイヤモンドバックス、デビルレイズの2球団が新規参入した97年11月には35人ずつ計70人が指名された。その際、既存28球団は指名拒否選手各15人を指定し、1、2巡目終了時にさらに3人ずつをプロテクト。また、MLBに10年以上在籍し現所属球団に5年以上いる選手、移籍できない契約を結んでいる選手、19歳以下で契約した4年未満の選手は自動的にプロテクトされる方式がとられた。

戦力の均衡化を図る為には、このドラフト方式は有効である。しかし、日本では実行されなかった。理由は2つ。まず分配ドラフトに修正を加えなかった既存の球団達が、戦力の均衡化なんて事を考えるはずもない。逆に自分のチームの戦力が落ちる事には敏感である。ゆえに受け入れようとはしなかった。もう1つは、楽天が金を支払う事について触れなかった事。そう、エクスパンションドラフトをやるには金がかかるのだ。MLBでも新球団が選手を取る代わりに、補償金を機構側に支払っている。その金額は約100億円。単純に日本と比較する事はできないが、例えば1チームに1億円払うとしても11球団あるから22億。だが、そういった具体的な話は出てこなかった。

結局分配ドラフトで楽天が手に入れたのは、オリックスと近鉄からあぶれた選手が大半であった。他球団から戦力外となった選手は無償で手に入ったものの、ライバルチームとの戦力差は明らかだった。この段階で、楽天が補強する方法は3つに絞られた。フリーエージェント(FA)権を取った有力選手を入団させる。他球団と交渉し、金銭トレードで選手を手に入れる。良い外国人選手をスカウトする。この3つである。だが、前の2つについて楽天はやろうとしなかった。金がかかるからである。支出を抑える事は、三木谷浩史オーナー(40)より下された至上命令だった。その為、外国人選手も安い選手に限られた。
球団運営の中心となったのは2人。1人目は米田純球団代表(41)。昨年まで楽天本社でマーケティング調査の部長職だった彼は、早大準硬式野球部に所属していた経歴を買われ、プロ野球への参入表明3日前に球団立ち上げのスタッフに選ばれた。そしてもう1人はマーティ・キーナート(59)。長年日米でスポーツビジネスに携わってきた見識を評価され、ゼネラル・マネージャー(GM)に就任する事になった。そして、初代監督に選ばれたのが田尾安志。球団は彼と3年契約を結んだ。

◆コーチの異動
3/26に千葉マリンスタジアムで行われた開幕戦、楽天は3-1でロッテを破り、球団初勝利を挙げる。しかし翌日の試合では0-26と1試合最多失点完封負けのタイ記録を作る。すぐに借金生活に入り、負けが込んできた辺りで球団は危機感を抱くようになった。4/17に三木谷オーナーが若手起用を促したり、コーチ陣容の見直しを求める発言をした事もあった。だが、田尾監督は「できれば今年は実績のある経験者でやっていければと思っている。こんな早い時期に(総入れ替えを)やったらガタガタになる。僕も阪神で経験がある。(方針は)僕が決めます」と言い切った。この時点でオーナーと監督の対立が表面化。
そして4/30に、人事異動が起きる。キーナートGMの降格、山下ヘッドコーチの2軍監督転身、松井2軍監督の1軍ヘッド昇格、駒田徳広打撃コーチの2軍降格など、シーズン序盤としては異例の大改造。

  ◆楽天のスタッフおよびコーチ人事◆
   マーティ・キーナート  GM → チームアドバイザー
   広野 功  編成部長兼GM補佐 → GM代行 (元ロッテ編成部長)
   楠城 徹  編成部長補佐 → 編成部長
   松井 優典  2軍監督 → 1軍ヘッド
   広橋 公寿  1軍守備走塁 → 1軍打撃
   橋上 秀樹  2軍守備走塁 → 1軍守備走塁
   上川 誠二  2軍打撃 → 2軍野手兼2軍監督補佐
   山下 大輔  1軍ヘッド → 2軍監督
   駒田 徳広  1軍打撃 → 2軍打撃


この人事異動は、三木谷オーナーが「(球団は)仲良しクラブじゃいかん」と話した事をきっかけに決まった事だった。それを告げられた田尾監督は「楽天は最初から一丸だと、家族だと思っている。オーナーの発言は残念です」と胸の内を明かした。毎試合後に島田亨球団社長、米田代表を交えフロントと現場の意思の疎通を図るなど「一丸」の為努力してきた自負があるだけに、頭ごなしのオーナー発言が納得できなかった。コーチ人事については「この時期に空中分解したら困る。コーチの人選は間違っていないと確信している。コーチ陣に何かあったら僕が対応します」と、現場スタッフの編成は自分に任されるべきだと主張した。だが、この主張は認められなかった。打撃不振が原因で6勝23敗という結果の責任を山下ヘッド、駒田打撃担当が取る事になった。
島田球団社長は「チームの不振を打開することが大前提。来季、将来を見据えて軌道修正した」と説明。キーナートGMの降格も「外国人選手の全般的な不振が理由」と、スカウティングのまずさを指摘した。島田社長が「(今回の人事は)フロントサイドで自然発生的に議論されてきた」と言うものの、オーナーの意向が大きく働いていた事は事実である。

◆監督の解任
コーチ陣が変わっても、楽天の成績は相変わらず低空飛行。交流戦が行われた5月は7勝18敗、続く6月は8勝14敗。シーズン中唯一良かったのは7月で、10勝9敗と勝ち越し。だが8月には3勝21敗とほとんど勝てず、月末には最下位が確定した。三木谷オーナーは8/16に「ドラスティック(過激)なことはしない。今年は3カ月という短い準備期間で“よくやれた”ということでいいんじゃないか」と話し、田尾監督の続投を示唆。ただ球団は選手を含め、球団関係者に監督の指導力についての調査を実施したところ、否定的な回答が多かった。また監督に提出を指示した「来季に向けてのリポート」の内容にも球団首脳(あるいは楽天本社)は不満を漏らしていたという。これらの発言や発表をどの程度信用するかにもよるが、「フロントの意向を尊重した結果」田尾監督は解任となったのである。
田尾安志監督、解任9/25の試合後、報道陣の前に姿を現した田尾監督は「今季は勝った、負けたで判断されるわけがないと思っていた。だが、プロ野球はいろんなことがある。(フロント)判断にはいろんな結論があるもの」とサバサバとした様子で心境を吐露。今季は参入初年度で他球団の構想から外れた選手がほとんどのチーム構成もあり、「今年は土台作り、とのんびり考え続けたところがあったかもしれない」と自省した。一方、球団をゼロから立ち上げるという経験は「お金を出してもできないくらいの素晴らしい経験をさせてもらった」と充実した表情も。しかし、「(フロントに)思いを伝え切れなかったまま終わっちゃうというところもある」と言葉の端々には無念さものぞいた。

◆総括
次期監督について、米田球団代表は「チームの基礎を作っていただける方にお願いしたい」と話している。疑問に思うのは、「ではこの1年目は何を目標にやっていたのか」という事。田尾監督はチームの基礎作りを念頭に指揮した。だが、結果を求めたのは球団である。楽天本社からも「いったいどれだけ負ける気なんだ。うちはスピードと結果が全てだぞ」という注文が球団にあったというが、だったら「1年契約で、結果重視」という視点から監督を選ぶべきだろう。確かに田尾監督の采配に問題はあったのかもしれない。しかし彼はファンから高い支持を受けていたのは事実だし、そもそも監督はもちろんコーチ経験のない人間を起用したのは球団である。シーズンが始まる前は「誰がやっても同じ」と球団関係者の誰もが言っていたにも関わらず、蓋を開けてみればこの醜態ぶり。器の程度が知れるというものだ。

来季の監督は野村克也(70)が確実視されている。データを重視した「ID野球」は楽天が目指す野球に近く、戦力外選手が多数集まるチームには「再生工場」と言われた手腕は魅力的……という事らしい。野村の野球理論には三木谷オーナーも心酔しているようだ。社会人野球シダックスの監督である野村はプロ球界復帰を希望しているといわれ、双方の希望がかなう形になりそうである。だが、野村が監督をすれば必ずしも成功するわけではない。1990年から9年間指揮していたヤクルトではリーグ優勝4回、日本一3回という好成績を残しているが、1999年から3シーズン過ごした阪神では全て最下位。来年71歳という年齢を考えると、体力面でも不安が残る。

「今の戦力では、監督が変わったとしても勝ち星が5~10増える程度が精一杯」という見方が、野球界では大勢を占める。オフシーズンに効果的な選手の補強をしなければ、今年と同様最下位に沈むだろう。1年目の収支は「ほぼプラスマイナスゼロ」だったというが、【新球団】という看板が外れる来年に向けて、楽天はどうするつもりだろうか。
一連の去就報道がされる中、ある球団職員は「田尾監督が辞めたら、楽天のファンをやめる人がいると思いますか。10日たったら忘れますよ」と語った。そのうち球団そのものが忘れられなければいいのだが。
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■コメント
ゆっけ - 2005/09/29 0:27
さっきは、どうも私のブログにコメントしていただいてありがとうございます。ガチャピンさんのブログ勝手にお勧めブログにリンクしちゃいました。すいません。ガチャピンさんのブログ技術には驚かされます。どうやってブログの途中に大きな写真を貼り付けるのか?とか…。 田尾監督は3年契約だったのに。。。

★こんにちは。こちらもゆっけさんのブログをリンクさせてもらいました。ブログについては約1年やってきているんで、色々と試してはきました。(正直言って、色々やりたければおすすめできるサービスではないですけどね、MSN Spacesは…) 画像の貼り付けなどのやり方については専門的に扱っているブログがあるので、Googleなどで探すと良いと思います。私が説明するより、そっちの方がわかりやすいと思うんで。

いっせい - 2005/09/29 10:01
う~ん三木谷さんも酷いよね 100敗しなかったしいいやんって思うけどさ・・・プレーオフ出場するつもりだったんかな?って聞きたいよね 確かに マスコミで報道されているように 野村監督+清原軍団が加入したら面白いとはおもうけどさ・・・・ 会社的には商品だし負けてばかりも駄目なのかな でもこんな事してたらファンは離れるし。。。大変な事になるよね。。。 消滅した フェニックスが復活って事になったりするよ 1野球ファンとしては、 当時のヤクルトより阪神より弱い球団を野村さんがどうするのか見てみたい気はしますね・・ PS  スタッフ人事で 山下さん間違ってるよ 一軍ヘッド⇒ 一軍監督になってるで。。。  

★おおっ、確かに間違っている。指摘してくれてありがとう。助かったよ。山下が1軍監督になったら、田尾がいなくなってしまうものね…(^^;) 田尾解任に三木谷の意思がどこまで反映されていたかは定かではないけど、俺の読みでは「オーナーも辞めさせたかった」のではないかと思う。一連の報道を見ると4月末の人事異動から、三木谷・田尾の関係って良くなっていない。三木谷が試合を見に行っても、田尾と顔を合わせる事も少なかったみたいだし。 三木谷は直接チームについて口を出す事を控えるようになり(ファンからのイメージダウンを抑える為)、球団フロントを通じて考えを伝える形に変えた。そのフロントがオーナーの反対を押し切ってまで田尾解任を訴えたとは考えにくい。あと、どうやら三木谷は少なくとも4月末までは「現有戦力で十分戦える」と思っていたみたいだよ。 来季についてはいっせい君の言う通り色々報道されているけど、まぁ実際に監督や補強が決まらないと何とも言えないよね。でも、今シーズンより明確な上昇…最低でも6位から5位になる事は必要だろうね。ある程度強くないと、ファンは観ないから。 ライブドアフェニックスの名前は久しぶりに聞いたな…。さすがに復活、という事はないだろう。企業としての力を見るなら、楽天で正解だったと思うよ。ただ親会社に金があったとしても、投資を渋るケチなところだったら、どこがやっても変わらないって事だね。

3本橋のmaah - 2005/10/03 11:59
これについて心配してたことがあります。100敗しなくてよかったです。あのチーム構成なら仕方ないです。元阪神、ヤクルトの野球解説者広沢氏が『楽天100敗したら坊主になる。』と豪語してましたから。。。

★確かに負け数が3ケタにならなくて良かったですね。かろうじて、というところでしたが。広沢が坊主宣言をしていたとは知りませんでした。もっとも彼の場合、坊主になってもキャラ的に違和感ない気もしますが(笑)
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