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夏の終わり

あなたは人目のお客様です。

社会人にとっての「夏休み」は、人によって異なる。ある人にとっては「お盆に帰省する事」を指すし、またある人にとっては「夏に取る連休」を意味する。後者の場合、今年は9月の4週(9/18~25)が休みを取りやすいから、そこで「遅めの夏休み」を取る人も多いだろう。休む日数はまちまち。仕事によっては、全くない人もいる。

大人によって色々と違う夏休みだが、子供には「7月下旬から8月末までの40日弱」という概ね共通する枠があった。それは非日常的で、何か特別な事が起きて欲しいような期間。私が高校生だった頃、特別な事は「遊び」を指した。
東京郊外にある普通の公立校に通っていた私は、マンネリした日常に刺激を求めていた。家が割と厳しかったので、夜遊びが出来ない。せいぜい、こっそりと家を抜け出して近所のコンビニに行ったり、友人の家で語り合ったりテレビゲームをするくらい。こんなものではつまらない。

私に影響を与えたのは、1人の友人だった。有名な私立の中高一貫校に通っていた男。「勉強する真面目な奴か遊ぶバカしかいない」と言われる学校で、彼は後者だった。一応空手部に属してはいたが、酒を飲み煙草を吸い女と遊んでいた。学校の近くにある六本木で飲んでは、深夜家までタクシーで帰る事もしばしば。横浜の山下公園でキャンプを張り、家出少女をかくまって警察に追いかけられたり。世間から見れば道徳的とは言い難い行動だったが、「そういうバカな事をやりたい」と思った。今やらずして、いつやるのか。偶然にも、彼は私と同姓同名 だった。もう1人の自分がいるように感じ、それも彼の存在を意識する理由になった。
少年たちの終わらない夜また1冊の本に刺激を受けた。タイトルは『少年たちの終わらない夜』鷺沢萌(さぎさわ・めぐむ)が書いた4つの短編小説が収められていた。図書館で手に取った理由は「装丁が気に入ったから」だったが、10代の青春が描かれた内容に共感を覚えた。自分の行きたかった私大附属の生徒が登場していて、「あそこに行っていれば、こういう高校生活が送れたのでは」と思ったりした。憧れと焦り。これはもう、夏休みに遊ぶほかない…。
しかしながら、思うようにはいかなかった。酒を飲んでも美味くないし、煙草は吸えて1本程度。女にはモテなかった。時間的・金銭的にもかなり制約があり、不完全燃焼の状態。今となっては「自分には向いてなかったな」と思いもするのだが、当時そんな事を考える余裕はなかった。悶々と過ごしながら、私の夏は過ぎていった。

後日談。
遊んでいた友人は高3の時に「学校見学に行ってくる」と言って大手予備校を訪れたりしていたが、現役で私大の商学部に合格。卒業後は大手住宅販売会社に就職した。「昔みたいに遊ぶ事はなくなったな」 彼のそんな言葉を聞いたのは6年前。その後どうしているかはわからない。
鷺沢萌の本は、その後何冊か読んだ。彼女の名前をニュースで見かけたのは昨年の春。4/11に首を吊って亡くなった。19歳の時に作家デビュー。それから数年のうちに大学入学-結婚-大学除籍-離婚-韓国への留学を経験する、激しい人生だった。享年35歳。特別大ファンというわけではなかったが、その訃報を聞いた時、かつての同級生を失ったような気持ちになった。

先日、図書館で『少年たちの終わらない夜』を借りてきた。書庫で眠っていた本は中のページが取れかかっていたので、テープで補修。読んでみて、以前のように楽しめない事に気づく。かつて共感した登場人物の不安や欲望は、今自分が抱えているのとは別の物になっている。文章の若さも気になる。そういえばこの作品を書いた時作者は20歳で、初の単行本だった。考えてみれば時代も違う。出版された1989年は昭和から平成へと変わった年。若者にDCブランド、ワンレン、ボディコンが流行ったバブル経済真っ只中。私はその時代に青春を過ごしたわけではない。昔は気にも留めなかったのに、今はそのギャップを感じてしまう。そうやって冷静に見つめるのも、年を取った証拠だろうか。

8月もあと10日足らずで終わる。まだ暑い日は続くが、夕方になると秋の気配を感じる時もある。紅く染まる空を見上げ、ヒグラシの声を聞く時、過ぎ去った夏を私は思い出す。
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■コメント
Ray
- 2005/08/22 23:20
「少年たちの終わらない夏」・・・ってタイトルからしていいですねぇ。^^ 僕は毎年毎年、それなりに夏にはイベントがあって思い出多いです。自称夏男ですし。 高校時代は一年:台風の与論島へヤロウ4人旅 二年:アメリカへ一ヶ月ホームステイ 三年:台風の奄美大島にヤロウ4人旅・・・などなど毎年何かありました。^^;  思えば24になって、ひと月とは言え、立派な「夏休み」ももらえてるということは学生特権差し引いても、貴重なことかも知れないですね・・。 あと一週間せっせと思い出つくりに励みますか・・・。 「少年(心持った人)たちの終わらない夏」。^^

★『終わらない夏』ではなく、『終わらない夜』です。記事をよく確認するように!(笑)まぁ惹きつけるタイトルである事は確かです。 Rayさんも過去夏には色々とイベントがあったんですね。なぜか台風と縁があるみたいですが。 「学生の夏休みは、金はないけど時間はある。だから頭を使えば、色々と楽しめる」なんて言いますね。あと1週間、有意義に過ごして下さい。

ハム - 2005/08/23 4:39
お久しぶりです♪ 私は本読む癖ついてなかったんで、若いときに若い人が若い視線で描いた本に出会ってたガチャピンさんがうらやましい! 作家と同じ感覚で読むとmきっとその本から得る物って何倍もたくさんある気がするしね・・・共感できるっていうかね・・・なんか良くわかんないけど。 でも、35歳はあまりに若いですね・・・残念。 私も若いときもっといろんなことしとけばよかったな~って思います。何をしたかったとかじゃないけど、なんかね・・・今じゃ思いつかないような事ね(笑)私は高校の卒業式で今までの人生で今、私に何があるだろうって考えたんですけど、なんもなかったんですよ。んで、そのときに決めましたね~ 大学ではやりたいと思った事全部やろうって。なんで、大学では全部やりましたね(笑)でも、なんか高校生の時と違うのよね~なんか、あの中途半端な自分じゃないっていうか・・・中途半端だったから柔軟だったような・・・ 意味不明でごめんねさいね・・・^^; でも、この年になるとなんか若いっていいなって単純におもちゃいますよね・・・(かなしい・・・10歳若返りたい。(笑))

★こんにちは~。「若い時に若い人が若い視線で書いた本」というのは、とてもわかりやすい表現ですね。確かに共感する部分はあると思います。読んでいて「この本は自分の気持ちを代弁してくれている」とか、感じますし。そういう感受性の強さは 10代が1番強いかもしれません。例えばその頃聴いていた歌なんかも、ずっと印象に残りますから。 ハムさんにとって、高校の卒業式は重大な決心をした日だったんですね。大学でやった「やりたい事」がどんなものだったのか、ちょっと気になります…。 「10歳若返りたい」という気持ちは同い年としてわかりますけど、もしかなうなら私は肉体的な面だけでいいです。精神面は大人の方がいいかなぁ、と。不安定だと疲れますし。ただ、色々な部分で若くはありたいですね。お互い頑張りましょう!

Ray - 2005/08/23 23:41
ぎゃああああああああ!!!!めっちゃ恥ずかしい!! 確かに「夜」ですね。^^;  昨日の僕の目には何故か「夏」と疑いも無く映っていました。^^;  大変失礼いたしました。申し訳ありません・・。「終わらない夜」となると、何か学期末で「エッセイ終わらねぇ~!(><)」という感じで一気にテンション下がったかも・・。爆

★まぁ勘違いする時は誰でもありますから。時々記事を全く読まずに「読んだ振りをして」コメント書く人いますけど、そうじゃない事はわかってます。 Rayさんの感覚だと「終わらない夜」じゃなくて「終わらない課題」みたいですねーw
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