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木内昇【漂砂のうたう】

あなたは人目のお客様です。

漂砂のうたう ハードカバー:297頁 価格:1785円
 出版社:集英社 初版:2010年9月24日
 第144回(2010年下半期)直木賞

  評価:80点

内容紹介
江戸から明治に変わり十年。御家人の次男坊だった定九郎は、御一新によってすべてを失い、根津遊廓の美仙楼に流れ着いた。身を入れずに立番(客引き)をする定九郎とは対照的に、廓の仕事に心血を注ぐ龍造。その気品と賢さで美仙楼で一番の人気を誇る花魁・小野菊。定九郎につきまとってくる、三遊亭圓朝の弟子・ポン太。谷底に生きる男と女の人間模様を見事に描き出す傑作長編。

根津とは現在の東京都文京区にある地名で、近くに東京大学や上野公園がある。かつてそこに遊郭が存在していたことを、この本で初めて知った。有名な吉原(台東区千束)から3~4kmほどしか離れておらず、華やかさでは見劣りするものの、なかなか活気のある場所だったようだ。明治になるまでは。

幕末や明治維新がどのように行われているか我々は知っているが、それは時間が経って振り返ることができるからである。舞台となる明治10年といえば、まだまだ社会は混沌とした状況だった。「徳川ではなく薩長が仕切るようになったけれど、どうなるかわからない」という思いを民衆は抱いていた。かつて是とされていたものが非とされる時代に感じる戸惑いや鬱屈。そういったものが作品からにじみ出ている。

遊郭と落し噺を絡めて進む話は興味深いが、展開として面白いとは言い難い。主人公の定九郎が煮え切らない男で、迷い悩む姿にイライラさせられた。ただ、清々しさを感じさせる小野菊の言動、また(いささか見え透いているが)気持ちのいい結末で、話としてうまくまとまっている。
今日当たり前のように使われる「自由」という言葉が当時の新語であり、「自由とは何だろう」という疑問を多くの人が抱えていた。龍造という男がその後どのように生きたか、興味を持った。 (読了日:2011年3月10日)

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