Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
 ※言及リンクを持つ記事からのみ、受け付けています。
http://gachapin99.blog48.fc2.com/tb.php/1141-a91076f4

-件のトラックバック

-件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

藤田寛【幕末の天皇】

あなたは人目のお客様です。

藤田寛【幕末の天皇】 ペーパーバック:252ページ 価格:1680円
 出版社:講談社 初版:1994年9月5日

  評価:80点

■内容(「BOOK」データベースより)
近代天皇制は、18世紀末から80年間にわたる、朝廷の“闘い”のドラマから生まれた。神事や儀礼の再興、復古を通して、朝権を強化した光格天皇。その遺志を継ぎ、尊皇攘夷のエネルギーを結集した孝明天皇。幕末政治史の表舞台に躍り出た二人の天皇の、薄氷を踏むような危うい試みを描き、「江戸時代の天皇の枠組み」を解明する。

幕末に関する作品に接していると、「天皇や朝廷というのは、なぜこうもでかい顔をするのか」と思う。特に幕府側からすれば、「我々が養ってきたというのに、余計な真似をしてくれる」と感じたに違いない。実際のところ、幕府の庇護なしに朝廷は成り立たなかった。しかし、権威を与える存在として、幕府にとって欠くべからざる存在だったことも事実。

たとえば、徳川家康が東照大権現として日光東照宮に祀られていることは有名である。カリスマとして江戸時代に崇められる存在であった。この東照大権現というのは幕府が勝手に決めたものではなく、天皇が認定したものである。また、当初日光東照「社」であったのを一段階上の「宮」にしたのも天皇であった。

幕府の力が充実している頃、朝廷は箔をつける存在であったろう。しかし、経済が混乱したり、飢饉が発生して幕府への不満が溜まっていくと、権力の正当性を訴える必要が出てくる(凶作が発生するのは天候のために仕方ないことだが、それが飢饉へと発展するのは失政だから)。それが「将軍は天皇から政治を任せられている(=大政委任)」であり、朝廷の発言力強化へとつながる。

幕末、外国から船が度々やってくることについて、朝廷は随時情報を入手していた。しかし、やっていたことは神社仏閣に命じて「いなくなるよう」祈祷させるのみであった。神風信仰はここにもあったのである。そして、「攘夷に決まっている。異国の船を打ち払えなくて、何が征夷大将軍だ」という考えの持ち主もいれば、「そんなことを言ったって撃退する武力がどこにあるんだ。アヘン戦争でやられた清国のようになりたいのか。まずは開国だ」と考えるグループもいた。むしろ攘夷派は少数だったようである。

孝明天皇は攘夷に固執していたものの、倒幕する意向は持っていなかった。また、尊皇攘夷派が過激な行動を取ることについては苦々しく感じていた。彼らのことを制御できず、やがて朝廷でも言うことを聞く人が少なくなり、にっちもさっちもいかない状況に陥る。そして急死。その死因について毒殺説があるのだが、確かに彼が存命であれば新しい時代への移行は難しかったことだろう。 (読了日:2011年2月22日)

この記事を読んだ方は、クリックお願いします 人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
 ※言及リンクを持つ記事からのみ、受け付けています。
http://gachapin99.blog48.fc2.com/tb.php/1141-a91076f4

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

Twitter

       過去のログはこちら

各種プルダウンリスト

ベストセレクション

■【書評】
書評格付け400
■【映画】
映画格付け300

文字の拡大・縮小

プロフィール

ガチャピン

作っている人:ガチャピン

東京のIT系企業に勤める男。1977年生まれ。趣味は読書、スポーツ観戦、トレーニング、ブログ、映画鑑賞。

全タイトルを表示

TopHatenar Map

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

クリック募金

管理人へのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。